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2022年11月 4日 (金)

大学入試システムの逆手活用で才能を開く

★この時期、総合型選抜に続き、公募推薦及び指定校推薦などの学校推薦型入試が始まります。一般選抜は、1月半ばころから私立大学、2月から国公立大学が始まります。この時期から小学校から大学まで、日本は受験列島になるわけです。

★さて、高大接続改革で、一般選抜の定員の割合は、まだ多いですが、総合型選抜や学校推薦型が増えています。塾や予備校によっては、一般選抜が本道だとか、これからは総合型選抜だとか議論が多いですが、学校は、生徒1人ひとりにあった大学入試制度を生徒と一緒に考え選択のサポートをします。ですから、どの制度がどうのこうのとかということはないのです。

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★この大学入試制度の選択と対策は、学校によって違います。生徒人数が多いところは、一般選抜を基本にして、それに合わない生徒は総合型選抜や指定校推薦などでサポートします。この場合、一般選抜対策は、講義形式が多くなります。総合型選抜は、生徒が自分の興味と関心を深める独自の活動をしている場合が多いですね。学校の学びとは違う機会を自ら見つけてきます。

★勤務校のようにスモールスクールの場合は、総合型選抜が40%、指定校推薦が30%、一般選抜が30%です。それぞれの入試制度に合わせた進路準備は、高校3年からで、高1から高2までは、「体験×志望理由書×面接・口頭試問×小論文×プレゼン×20%思考型授業評定×英検2級」をトータルに行っていきます。「体験」は「リアルな体験」と「思考実験型体験」と「ボランティア体験」と「黄金律体験」がメインのプロジェクトになります。

★それゆえ、「愛ある思考型教育」を行っているといっても言い過ぎではないでしょう。この愛ある思考型教育は、総合型選抜にも、指定校推薦にも、一般選抜にも通じます。もちろん、英検1級の取り出し授業をすれば、海外大学準備にも適応できます。

★その結果、勤務校のように入学時偏差値50未満の生徒が多くても、卒業時には「宇宙船地球号のレジリエンスを可能にする地球市民として活躍できる進路を開きます。偏差値でいえば、20は飛躍するわけです。

★もしこれが、一般選抜しかない大学入試システムであったなら、わざわざ「愛ある思考型教育」を実施しようとしても中途半端になっていることでしょう。

★今回の高大接続改革の賛否はいろいろあるかもしれませんが、逆手活用する、あるいはレバレッジポイントとして活用して、受験学力以上の才能を開花することが可能だと、2年目にはいってようやく確信できました。

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