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2022年10月11日 (火)

ドネラ・プロジェクト(02) SEL・心理的安全・マインドフルネス・メンタルモデル・PBLは、当面安全性をつくることではない

★ドネラ・メドウズは、システム思考によって善なる世界を創ろうとはしているが、そこに到る過程である今及び当面はまだまだ艱難辛苦というわけでしょう。心理的安全というのも、決して平和や安全性を作ることが直接的な目的ではありません。いまだ世界は平和でも安全でもないのに、どうして心理的安全が維持できるのでしょう。

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★もちろん、心理的安全がなければ、自分の心が誰かに乗っ取られていて、自分を見失っているメンタルモデルをリフレクションすることができません。ですから、心理的安全の状態を作るというのは、自分が自分だと思っていることが、だれかがつくった常識や思い込みを信じている自分というメンタルモデルかどうかをモニタリングする状況をつくるということだとドネラはいうのでしょう。

★リラックスすることは大事なのですが、それは自分を常識や慣習や思い込みから解き放つための準備にすぎません。

★マインドフルネスも同様ですね。

★SELが大切なのは、情動と知性は必ずしも結びついていないということを知ることができるからですね。

★そもそも情動と知性が、相関しているのか、全く別ものなのかなどまだ誰もわかっていないはずです。情動とか知性は、神経伝達物質の流れでしかないのかもしれないのだし。。。

★ただ経験的に言えることは、情動は知性に、知性は情動に影響することは確かなようです。しかし、互いにコントロールできる関係にはなさそうです。

★したがって、自己マネジメントができる柔軟な情動と高度な思考ができる知性をそれぞれ養うことが必要だということです。情動が知性よりも優位だということも知性が情動よりも優位だということも、おそらくないでしょう。

★むしろわからないことだらけだということが、PBLでわかるのが本意でしょう。

★無理矢理誰かの問題解決を押し付けるのではなく、わからないのだというところからPBLは始まるのです。したがって、今の探究や総合型選抜のあり方は、もしかしたらパラダイムを変える必要があるのかもしれません。

★方法という器は新しいけれど、パラダイムという酒は古いままということもあるかもしれませんね。

★ドネラのパラダイム論は、なかなかおもしろく、パラダイムを変えるだけではだめで、パラダイムを超えることが必要なのだと。そのとき仏教的悟りを比喩として引用しています。なるほど、親友のピーター・センゲがダライラマをリスペクとしているわけですね。

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