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2022年9月25日 (日)

2023年度入試覚書(01)動向や人気校 上半期ホンマノオト21ベスト20から気づいたこと

★またも沸騰受験列島の時期が来ました。本ブログは入試情報や教育情報、組織論、学習理論など思いついたことをつぶやいています。ですから、上半期(4月から9月)までのアクセスランキングベスト20の記事を眺めて、入試や教育全般について2023年度の動きをざっくりメモしておきます。

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★学校としては、三田国際学園が圧倒的人気を誇っていることがわかります。洗足学園、八雲学園も人気ですね。おもしろいのは、東京における人気の区は人気私立学校が数多くあるのではないかという仮説をメモった記事が人気であり、世田谷区の記事も注目されている点です。

★どういうことかというと、まさに世田谷区に三田国際があるわけです。八雲学園は目黒ですが、隣接エリアです。洗足も多摩川を超えるとすぐにありますから、隣接地帯です。これらの学校については、先日GLICC代表の鈴木さんとYouTube配信の番組GWEで語った通りです。トランジション教育型学校であり、その中でコア教育機能がC軸タイプの学校です。このタイプの学校については、ぜひ動画をご覧ください。

★また、このトランジション教育型学校の中でも21世紀型教育校は先鋭的で、C軸タイプですから、進取の気性に富んだビジョンを有している保護者には、関心をもたれているということがわかります。というのも、本ブログにアクセスしてくださる方は、基本プログレッシブな教育に興味と関心を持っている方が多いからです。

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★11位以降をみると、麻布のように伝統と革新を統合させる学校も人気があることがわかります。成城学園、工学院大学附属、静岡聖光学院、富士見丘も、やはりトランジション教育型学校で、コア教育機能がC軸タイプの先進的な学校です。

★神奈川で行われている女子校の合同説明会<shishokukai>にもアクセスが集まっているのは、この会を運営している学校がプログレッシブだからということもあるでしょう。

★それにしても、1位が、革新的教育×自己変容型教育について論考したもので、特に最近増えてきた学校と塾の連携についてメモしたものであるというのは、脱ピラミッド型発想の流れが加速度的になって来ているということなのかもしれません。偏差値というピラミッド型競争主義から才能を見出す市場の創出が勢いづいてきているのかもしれません。

★そして、その流れをうまく取り入れようとする学校が出現してきていて、塾機能や株式会社機能も自前で持ち始めたつえで、塾などの外部団体と連携するという新しい化学反応が生まれようとしているのかもしれません。

★それを象徴しているのが、校名変更、共学化、先進的教育をベースにした改革を実施しようとしている「星の杜中高」なのかもしれません。カトリック校におけるこのような動きは、すでに聖ドミニコ学園、サレジアン国際学園、サレジアン国際学園世田谷でも生まれています。

★伝統主義だと思われているカトリック学校は、伝統主義ではなく、普遍主義だという認識に立てるので、自己変容型学校になり得るのかもしれません。

★そうそう、聖ドミニコ学園も、サレジアン国際学園世田谷も世田谷区の私立学校です。

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