2023年度入試覚書(02)桜美林 myTYPE9月号の記事を読んで
★myTYPE2022年9月号に桜美林中高の記事が掲載されています。創設者清水安三とキリスト教学校やキリスト教学校建築、病院、メンターム製造など自律した聖職者ヴォ―リズとの出会いからはじまる桜美林のキリスト教の精神と「主体的・対話的で深い学び」を実践している教科授業の連携について実に臨場感ある記事になっています。
(堂本陽子校長:写真は同校サイトから)
★11支部で、堂本校長とお会いしたり、勤務校の生徒が桜美林大学を受験する準備などに接しているということもあり、同校の教育の質の高さと愛に満ちている雰囲気については知っているつもりでした。
★また、同校の社会の一般入試の思考力型問題を使って、多くの学校の先生方と思考コードを使って入試問題を分析するのかオンラインワークショップをノイタキュード代表北岡優希さんと協働して行っていたこともあって、授業の深い学びについても理解しているつもりでした。
★しかし、同記事を読んで、自分の理解は間違ってはいなかったが、まだまだ浅薄であったことに気づきました。首都圏模試センターの編集者部隊の情報収取のアンテナの大きさと教養・見識に感服しました。
★それにしても、堂本先生が校長というのは、清水安三を支えた妻の郁子さんの存在に光が当たる可能性があるのではないかと思っています。
★桜美林とはアルザスの牧師オベリンの名前に由来しているらしいのです。清水安三と清水郁子は、このオベリンの名前をつけた名門リベラルアーツカレッジで出会っています。近江に行き、市立図書館にいくと、清水安三とヴォーリーズの出会いの資料だけではなく、郁子の教育論と桜美林の関係についての論考も見ることができます。
★オベリンリベラルアーツカレッジは、創設以来共学校です。当時、今でいうジェンダー問題を解決する共学校化の運動が米国にはあったようです。郁子はその影響を受けているようです。
★今でいう、SDGs的な発想があったのでしょう。このSDGsのルーツは、ドネラ・メドウズという女性の研究者ですが、時代を超えてどこか郁子とドネラの精神はシンクロしているのではないかと勝手に思っているわけです。
★すると堂本先生も女性ですし、牧師でもあるわけですから、やはり同じ視点や精神があるのではないかと思うわけです。
★キリスト教精神は、イノベーションと貧しき人々、虐げられている人々、困窮している人々を決して忘れないという2つのベースが統合されています。
★ここに未来の希望はあるのではないかと。同記事を読んでますますそう感じ入ったわけです。
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