麻布学園の広報新戦略 対話型ブランドアクティビズム
★麻布学園が、このパンデミックによって、今までの説明会ができず、「説明会Web公開」という形式で行ってきたが、それでは、やはり麻布の先生方の内面から溢れ出る想いや情熱が伝わらないとおそらく考え、新しい広報戦略を実施したようです。
(創設者江原素六)
★それは、一家庭15分の進学相談会を行うというものです。すでに7月22日(木)・25日(日)・8月1日(日)・8月7日(土)・9日(月)・21日(土)に開催された模様です。
★一回平均70組以上は来ているでしょうから、当然同校の教師が多数運営したことでしょう。
★進学相談なら、どこの学校でもやっているではないかと言われるかもしれませんが、多くの場合説明会と抱き合わせです。しかも高校の入試相談とは違い、推薦だとか単願だとかの相談ではないのです。
★まるで、学校の面談週間のような感じで行われたのでしょう。
★学内で行われる面談は、とても大切な機会です。それを入学前に行ってしまうというのが、その労力やはかり知れません。
★参加者全体説明会はwebで、個別最適説明会は対面でOne to Oneで。
★麻布のブランドは、たくさん東大もはいりますが、対話です。職員室も生徒で溢れていて対話に満ちています。コロナ禍は制限されたことでしょうが。
★ですから、これは従来型のブランドマーケティングではなく、対話というブランドを体験できるブランドアクティビズムという新しい方法ですね。
★説明会はWEB公開、学内の見学会は人数制限をしたうえで行い、個別最適進学相談会、さらに今年は文化祭も公開します。
★麻布にとって、広報活動は、もちろんマーケティング要素は少ないでしょう。ベルリンフィルが、仲間を迎え入れるときに、楽団員が対話して、いっしょにやっていけるかどうか判断するように、受験生に対してもそのような対話をするところから始めるのではないでしょうか。
★東大にはいればそれでよいなどという姿勢では、この進学相談会は臨めないでしょう。創設者江原素六の気概や精神を受け入れられるかどうかからファーストコンタクトが始まっているのだと思います。
★そして、対話とは何か?その本質を互いに問い深めていく時代へのトリガーになるアクションであるとも思います。
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