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2022年9月20日 (火)

トランジション教育型学校(5)コア教育機能のクオリティ A軸

★コア教育機能は、「コア探究型体験プログラム」と「教科授業」の関係によって、クオリティが決まる。コア探究型体験プログラムが見学型や調べ学習型だと、思考コードでいえば、A軸がメインになる。A3に達すると知識や情報が複雑になったり、新しい結合もあるので、それはそれで深い学びであるが、教科授業と結合しにくい。なぜなら、体験プログラムの知識は、教科知識に比べると詳細度が高くなり、教科を超え、それは個人の博学的関心として尊重されるが、大学入試には関係ないよねとなる。

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★コア教育機能A軸タイプは、バッファー教育機能がなければ、実は受験指導型学校と重なるのである。

★一般選抜と総合型選抜だと、一般選抜を選択する生徒が多くなろうだろう。

★バッファー教育機能は、有志や希望者が、A軸もB軸もC軸も思考コードの領域を広めレベルも1から3に深めていくから、そのタイプの生徒は総合型選抜を選択する。

★ただ、このA軸タイプの場合、学校全体としては一般選抜を推奨する。総合型選抜を選択する生徒の多くは、外部の団体に総合型選抜対策を依頼することになる。

★総合型選抜対策塾がたくさん誕生してくる現状は、TQschoolという意匠は出来ているが、コア教育機能がA軸タイプである学校がまだまだ多いということを反映している。

★これを過渡期とみるか、結局は、このようなA軸タイプの学校は、総合型選抜の塾と連携するほうが、はやいとみるか、それは経営判断であり、どちらが正解ということはまったくないが、きちんとそのような判断をしていることを学内で共有しないと、連携はとん挫することが多い。

★なお、バッファー教育機能があれば、学校全体で取り組まなくても、海外大学進学準備は、特定の生徒に対して学校が独自に取り組むことができる。その点は、バッファー教育機能を意識的にデザインしていない受験指導型学校とは違うところである。

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