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2022年9月13日 (火)

サレジアン国際学園世田谷(了)広報部長の本当の役割 学内コンサルタント

最後は、広報部長の吉見先生から、入試要項関係の話がありました。2科4科入試以外に、英語筆記・エッセイの入試や21世紀型入試という思考力入試など新タイプ入試も用意されていることについて説明されました。

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★この入試要項というアドミッションポリシーを企画編集運営していくのは、広報部長のミッションの1つですが、学校が新しい動きをしようというときに、優れた広報部長が行うことは学内コンサルです。吉見先生は、オンラインでこれだけ多くの参加者が対話するコーディネートをしています。

★さりげないけれど、自然体でできるというのは、なかなかの達人なのです。新しい動きをするとき、学内コンサルタントの役割をする教師がいる学校は伸びます。それは実際にそうだったという局面に何度も立ち会っているので、経験上想像がつくのです。

★学内コンサルタントとは、新しい動きと学校が接続しようという時、外部環境や外部団体をそのまま受け入れるのではなく、学校の具体的状況に適合できるようにコーディネートします。学内で戸惑い、外部には、内部状況をそれほど理解もせずに、どかどかと入り込んで来るケースもあります。その学内外の調整をして、取捨選択と集中をコーディネート(座標配置)していくのです。

★その学内コンサルタントが教務部長などの場合は、生徒募集にはストレートには響きません。学内充実はできますが、学外への発信はなかなか難しいのです。

★その役割を広報部長が担う時、学内充実と外部とのネットワークを結合でき、ケミストリーが起こります。

★たとえば、GLICC代表鈴木さんと今回の番組を作成するにあたり、吉見先生は何度もやりとりをしています。GLICCは、桜新町にポツンとある一見小さな21世紀型教育推進塾です。小さいけれど、オンラインで地球規模で受験生と結びついている塾でもあります。

★そこを見抜く共感度が高いのは、広報部長であり学内コンサルタントでもあるという証です。

★実際、鈴木さんは、帰国生・国際生入試のキーパーソンです。首都圏模試センターの帰国生・国際生入試の情報コメンテーターでもあります。発信影響力はすさまじいわけです。中学入試の帰国生・国際入試では、三田国際、広尾、かえつ有明をはじめ、注目されている学校にどんと合格者を輩出しています。大学の帰国生入試では、東京大学、一橋大学、早稲田、慶應、上智などの合格者を毎年輩出しています。

★中学入試の新タイプ入試活用の合格者ももちろん輩出しています。

★湘南白百合の教頭であり広報部長である水尾先生、成城学園の広報部長である青柳先生も、吉見先生同様、女性であり、21世紀型教育をはじめとする新しい動きと伝統をコーディネートして、生徒獲得に成功を収めていますが、外部との結合を調整して学内に適用するコンサルスキルが凄いですね。吉見先生も同じ雰囲気を感じました。

★新しい動きを生み出すとき、不平不満は学内外両方から出るものです。ですが、それに同調せず、不平不満があるということは、そこにチャンスがあると見抜き、それを改善するイノベーションを起こそうとするのが優れた広報部長です。

★よくうちはいいことをやっているのだが、広報発信が下手なんだということを聴きます。しかし、ホームページやパンフレットなどはとても素敵なのです。一体何が下手なのか?それは道具の問題ではなかったのです。学内外のネットワークの広がりを共感的に形成できるかどうか、そのコーディネート力を有した学内コンサルタントの存在の有無にかかっていたのです。

★巻き込み力が半端ないというとわかりやすいでしょうか。

★仕事柄、多くの外部の方々と対話をする機会を得ています。大手広告代理店のファシリテーターとしてのコンサルタントは、たいてい女性で、その敏腕コミュニケーション力に感心させられます。そして大手広告代理店は、スポンサーとメディアという外部団体も巻き込んでミーティングを開催します。

★そのときのファシリテーターぶりはとても参考になります。

★吉見先生のファシリテーターぶりも同様でした。

★GWEは、今週は湘南白百合の水尾先生、来週は成城学園の青柳先生と続きます。チーム広報力を有している女性の学内コンサルタントが吉見先生の後続きます。21世紀は女性が輝く時代でもあります。吉見先生、Z世代の希望をありがとうございました。

★吉見先生のコーディネートぶりを見ながら、「真理はあなたがたを自由にする」という言葉が響き渡っていました。

★Youtubeをご覧いただき、未来への希望と勇気を感じていただきたいと思います。

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