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2022年9月 7日 (水)

改めて工学院の凄さに感銘を受けるそして学ぶ

★今週日曜日、1年以上前の2021年1月27日の記事「2021年中学入試情報(38)工学院大学附属 応募者数 前年を上回る勢い!PBLの風に乗って。」へのアクセスが多かったので、受験生・保護者の関心度が高まっていると思い、工学院のサイトを眺めてみました。改めて、こりゃあすごいと感心したのです。勤務校と規模も違うし資産も違いすぎるので、とても真似はできませんが、そのエッセンスをコンパクトにできればよいなあと思いつつ、一方で私立学校研究家としてのテンションが高鳴りました。

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(写真は、同校サイトの【中3 English Camp】の記事から)

★何が凄いのかというと、各コースそれぞれ異なるしかも多様な体験プロジェクトが実施されているということです。同校のコース分けは、特進とか東大なんたらコースとかいうのではなく、1人ひとりのキャリアデザインプランに合わせたカテゴリー分けになっています。

★基本、自分の興味と関心の領域を学べる環境づくりをしています。そして、その領域で自分に合った体験プログラムを選択し、仲間とコレクティブインパクトを生み出す経験値を高めていくのです。

★一方で、高1高2と2年間かける探究論文編集作業の機会が全員にあります。完全個別最適化の知の編集作業です。

★そして、4年前にはじめて行った国内外のリアルフィールドワークをベースにしたSDGsを追究するグローバルプロジェクトがあります。行先は生徒が選択します。いわば高校生生活の総決算プロジェクトがあるのです。コロナ禍のため、2年目は国内、3年目はできなかったそうですが、今年は復活するそうです。

★徹底した個別最適化とミニコレクティブインパクトとグレイトコレクティブインパクトの知の循環環境を先生方と生徒が創出しています。この運営の労力を労力と感じないで多様に行っている教員組織の共感力と実行力のパワフルさには頭が下がります。

★もちろん、各教科の授業もきっちりやっています。教科の授業でPBL型授業を行っている先生も多いようです。

★そんな環境と雰囲気だからこそ、人気があり、学園生活もクリエイティブテンションを持続可能にしながら大いに楽しんで共感し合いながら生徒は学園生活を送ります。そして、総合型選抜と一般選抜の両方をミックスして、自分の興味と関心の研究を実現できる大学に進むわけです。実績もここ数年飛躍的に伸びています。

★勤務校も工学院に大いに学び、八王子や立川エリアは都市として少し勢いがないので、いっしょに地域を盛り上げる知(感情とシンキングの両方あるいは非認知能力と認知能力の統合)の拠点を創っていきたいと考えています。

★そのために、まずは、6000字くらいで工学院の生徒が受験学力以上の知を身に付け、大学に進んでも大活躍するようになるその学びの環境を整理して発表しようと思います。工学院のサイトにある膨大なブログは破格のリソースです。それをヒントに田中歩先生や鐘ヶ江先生にインタビューしながら書いてみようと思います。11月をお楽しみに。

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