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2022年9月28日 (水)

教育の質の高い中身を選択する時代(01)首都圏模試センター シン・高校受験情報誌創刊!

★中学受験専門の模擬試験会社である首都圏模試センターが、シン・高校受験情報誌を創刊しました。その名は「my SPECIAL ONE」。受験生1人ひとりの“スペシャル”になる学校を見つけるための情報誌というコンセプトのようです。

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★創刊号では、そのスペシャルになる学校20校が取材され紹介されています。取材記事は、写真が多用されているため、わかりやすくそれぞれの学校の特徴が印象付けらるように工夫がされ、詳しくはQRコードで首都圏模試センターのサイトの記事に飛ぶようになっています。

★まずは、ざっと20校目を通して比較して、「自分というスペシャルな存在」に適合する「スペシャルな学校」をマッチングし、それから続きはサイトに飛ぶという仕掛けです。勤務校の聖パウロ学園も紹介されています。ノイタキュード代表の北岡優希さんに取材して頂きました。パウロの森という自然をベースにしたGXの「先進的教育環境」や探究ゼミなど「コア教育機能」、ボランティアなどの「バッファー教育機能」にも触れていただいています。

★また、数学科の数学的思考の発想の研究についても、つまり「リベラルアーツ」の現代化のフィールドまで執筆して頂いています。

★総合型選抜メインなので、キャリア教育は、一般選抜向け受験指導とは違っている点については、教育ジャーナリストの中曽根陽子さんの提案している7つのポイントでスコア化されているので、わかりやすいですね。中曽根さんは、同号で「しあわせな高校受験」という記事を掲載しています。

★なぜ「しあわせな高校受験」なのでしょう。それは、時代はすっかり変わり、教育の中身が多様になり、質も高まっている学校も増えているからです。ところが、あえて「しあわせな高校受験」と言わなくてはならないのは、幸せの青い鳥が近くにあるのに、その情報をまだまだ知らないという事情があるのです。

★このSNSを見事に使いまくっている情報の時代に、なぜそれぞれの高校の魅力情報をゲットできないのでしょうか?タブレットやPCなど1人1台になったので、これから高校の魅力情報をゲットする時代であることは確かです。

★しかし、従来の高校受験情報誌は、偏差値ランキングや大学合格実績の情報がメインで、高校の中身の情報といっても、高偏差値の学校に偏っていたということがあります。

★そこで、首都圏模試センターは、高校の模擬試験会社、プラットフォーマー、教育ジャーナリスト、教育広報の専門家などなどの仲間を集めて、偏差値にかかわりなく、魅力的な教育を行っている学校の情報を発信することにしたようです。

★教育の魅力は、「先進的教育環境」「コア教育機能」「バッファー教育機能」の3構成要素の掛け算で映し出されるというのが私の最近の仮説です。同情報誌で紹介されているいくつかの学校をこの3構成要素で分析していきたいと思います。勤務校に導入できそうな魅力的教育は、参考にさせていただきたいと思っています。

 

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