石川一郎先生のつぶやき 聖ドミ二コ学園の進化
★聖ドミニコ学園カリキュラムマネージャーの石川一郎先生。聖ドミ二コ学園のリハーサルの様子をSNSに載せて、こうつぶやいています。
「聖ドミニコ学園 説明会リハーサル
英語入試、思考力入試が語られる
改革4年目で進化がすごい」
(先日の聖ドミコ学園の学校説明会で語る石川一郎先生。写真は先生のfacebookから)
★このつぶやきは、とても大切です。というのも、石川一郎先生は、Yahoo公式コメンテーターでもあり、21世紀型教育機構理事でもあり、知窓学舎ミドルマネージャーでもあり、今や多くの学校の教育改革に関わるスーパー教育コンサルタントです。その石川先生がボソッとつぶやいたのです。そこに真理が横たわっていると思いませんか?
★8月の私学展では、勤務校聖パウロ学園の隣が聖ドミニコ学園でした。広報部の先生方が自信に満ちた笑顔で話しかけてくれました。学園にきっといい風が吹いているのだろうなあとすぐに感じました。
★そして、スマホで同校のサイトを見ました。すると、なるほど更新率が高くなっていると感じました。それに、授業の様子も丁寧に公開されていて、これは自分たちの教育の想いや実践をシェアしたいという機運が学内に生まれているのだろうとも感じました。
★しかも、8月18日の記事にはこんな内容が投稿されていました。そのまま引用します。
「本校教員の研究が東京都私学財団の研究助成対象となりました。
本校での教育活動をつうじた研究3件について、本年度、東京都私学財団の私立学校研究助成事業による交付金の交付を受けることとなりました。研究課題は次の3つです。なお複数教員が参加する共同研究として進めていく予定です。
数学科における批判的思考を育成する教材開発―「問題発見」と「定式化」に着目して―(研究代表:太刀川祥平)
STEM系教科/領域を基軸とした教科横断的な教材開発とその実践に関する研究(研究代表:越智拓也)
探究的な学習のデザインに関する研究―教科を横断した「授業研究」に焦点をあてて―(研究代表:土居嗣和)
今後、2023年1月までに調査・研究をすすめていきます。学校の授業がより魅力あるものとなるよう、さらに精進を重ねていく所存です。」
★なんと、太刀川先生、越智先生、土居先生は、4月の21世紀型教育機構の定例会で、教頭の千葉先生が、聖ドミコ学園の新しい教育を実践するリーダーシップを発揮する3人ですと紹介された先生方です。それに今年8月初旬に、同機構の教育研究センターの宿泊ワークショップでもいっしょになりました。そのとき、学究的な発言をする3人を見て、なるほどドミニコらしい若い先生方だと感じ入ったものです。
★ドミニコらしいというのは、「真理はあなたがたを自由にする」という同校の理念を体現している若い先生方が現われたなあという意味です。
★聖ドミニコ学園は、母体がドミニコ修道会です。もう700年以上続いています。創設者の聖ドミニコは対話の聖人ですから、ドミニコ学園が対話を大切にしている学園であることは広く知れ渡っています。
★しかし、日本人は対話というと心の教育の方を想い浮かべるでしょう。もちろん、心は大事です。
★ただ、ドミニコ修道会が700年以上も続いてきた理由は、もう一つあります。それは西欧のリベラルアーツの基礎を築いてきたからなのです。トマス・アクイナスやエックハルトなど西欧の知的文化の基盤をつくってきたり、大学の学問の基礎を築いたりしてきた学究的な対話の側面もドミニコらしい文化なのです。
★聖書でいう「真理」はもちろん、人間的な「真理」では収まり切れませんが、その人間の真理も真理に違いないとトマス・アクイナスは言うわけです。彼は、シュンペーターによれば、資本主義の萌芽の理屈もつくったといわれています。
★もちろん、強欲資本主義ではなく、倫理的な資本主義を形成しようとしたのですが、そこはメディチ家とマキャベリが君主論のモデルにしたと言われているチェーザレ・ボルジアです。現在の欲望の資本主義を開いてしまうわけです。
★今世界で、このような資本主義を変え、ステークホルダー資本主義にしょうだとか倫理的資本主義にしようだとか大いに議論しているわけです。ここ数年ダボス会議では各国の政財界の重鎮が集まって大真面目で議論しているのですが、なかなかうまくいきません。
★そんな時代にあって、心と知の「真理」を求める教育を行う聖ドミコ学園。ぜひ頑張って欲しいと思います。石川一郎先生よろしくお願いします!
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