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2022年8月27日 (土)

チエコトバ代表谷口梨花さんの話から~2つの変容期をつなげるには、幼児教育がカギ

チエコトバ代表谷口梨花さんの話をお聴きして、たくさんの気づきを得ました。たとえば、自己変容というのは、幼児期と小中高の期間の2回機会が訪れるという話は、目からウロコでした。小中高の発達段階ばかりみていると、幼児期にどんな変容の過程を歩いてきたのか見失いがちだなと感じたのです。

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★「主体的」という言葉は、初等中等教育における発達のテーマを象徴していますが、なかなか主体的にならないわけです。主体的になったとしても、その主体性を自分でメタ認知して、限られた環境の中では主体的だけれど、その環境を超えた新たな環境に直面したときも主体的に自己変容できるかどうかは、ますます難しいわけです。

★というような考え方が定番なのですが、幼児期の変容の時期に非認知能力体験をしていると、思考コードでいうC軸体験をすでにしているので、小中高とスムーズに自己変容曲線を描けるのではないかと思ったのです。

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★もちろん、0歳から6歳の期間、明示的な知性が前面にでるというより、脳神経身体全体で非明示的に感じる体験なのだと思います。しかし、谷口さんの話をお聴きして、これこそが未来に生かされるのだろうと気づきました。

★モンテッソーリ教育のように、非明示的な非認知的能力体験(C軸体験)があるからこそ、小中高の期間、クリエイティビティを豊かにする自己変容が明示的に起こるのではないでしょうか。

★ですから、モンテッソーリのような教育を幼児期で体験せず、規則を守ることが中心の慣習的な生活を送っていると、非認知的能力を使う体験が少ないので、小中高の時期に、非認知能力体験を付け加えなければならないのです。なるほど、教科の授業以外に、総合学習や探究学習、教科横断型授業などが大切だと言われるわけですね。

★しかし、それよりも教科学習だという話がまだまだ多勢ですが、それは、幼児期の第1次変容期をどのように通過したかをリサーチして、それに応じて教科学習だけでよいのか、総合学習や探究学習をどれくらい増やすのかをデザインしていくことが大切だということかもしれません。

★2020年問題を乗り越えるには、人材育成だといわれています。そのためには、幼児期からの学習体験歴を振り返り、子ども1人ひとりに適切な学びの環境を創るということが今後ますます重要になってくるのではないかと感じ入りました。

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