GLICCの成果の背景にあるシンプルな未来の学び~英語とリベラルアーツをセットで学ぶ
★先週金曜日、GLICC代表鈴木裕之さんと対話しました。この番組はもう90回目(GLICC Weekly EDU 第90回「English & Liberal Arts ー GLICCの成果の意味」)を迎えました。視聴者数は、10,000人を超えています。一見すると受験番組のようですが、実際には、その背景にある「新しい学び=未来の学び=well-beingの作り方」を、鈴木さんが主宰して仕掛けているわけです。私もお手伝いさせていただいていますが、ゲストの先生方にいつも学んでいます。鈴木さん、先生方、本当にありがとうございます。
★さて、8月は、夏休みに入っていますから、だいたい鈴木さんと二人で対話していきます。今回は、GLICCという他の学習塾にはない特徴的な学び、ある意味で日本の一般的な学校以上に世界の学校に近いプログラムが展開していることについて語りました。
★もともと帰国生・国際生の帰国生入試のサポートに絞って学びの拠点を作ってきたということがあるため、学びは初めから世界標準でした。
★日本の一般入試は、日本標準ですから、そのまま世界に通用するわけではありません。
★海外の高校生が海外の大学にアプリケーションを出す時、国内ルールは適用されません。日本の中学から大学までの帰国生入試も、最近は世界標準に合わせています。
★そして、国内の生徒向け入試においても、中学入試における新タイプ入試、県立高校の独自入試や推薦入試、大学の総合型選抜は、世界標準に接近しています。シェアでいえばまだまだ一般選抜と比べて少ないのですが、30%くらいには成長する領域だと思います。
★帰国生入試自体は、帰国生人口がそれほど多くはないですから、3%くらいかもしれません。
★それでも、GLICCとしては、十分にビジネスになるわけです。ニッチというのか、知的ピーキーというのか、マーケティング的にはどう表現するのかわかりませんが、未来志向の関心度が最も高い市場です。
★しかも、ここに集まる受験生の文化的・地政学的・地経学的メンタルモデルの背景は、民主主義と資本主義です。そしてこの2つの主義のジレンマやトレードオフをいかに解決するかクリティカル&クリエイティブシンキングを前提にしています。
★GLICCは、このような未来志向型人材にとって、最重要な学びを提供しています。
★それが、英語とリベラルアーツです。GLICCの扉を開けば、そこは英語が公用語になっています。スタッフはネイティブスピーカーか帰国生、留学生です。鈴木さん自身、シンガポール、香港、オーストラリアなどで仕事をしていたわけです。
★リベラルアーツの授業も当然英語です。
★ただ、小論文対策は、帰国生入試では、日本語を使います。それに中学入試の思考力入試のようなリベラルアーツバージョンの入試は日本語ですから、部分的に日本語も使っています。日本語が部分的だという何気ない空間こそ、実は世界標準です。
★特に英語の飛び交空間を作ろうとしたというのではなく、帰国生の入試がそういうものだからというだけのことだと、鈴木さんは、謙遜して言います。いつの間にかできたかのごとく語るわけですが、はじめから世界標準でサバイブする生徒を支援する学びの拠点を構想してきたわけです。
★それがいよいよ帰国生入試以外にも広まっているわけです。GLICCにとっては、3%から33%に市場は広がったわけです。シェア30%ととなれば、ビッグカンパニーですね(微笑)。英語とリベラルアーツ。古くて新しい学び。それは世界標準の学びですね。今後のGLICCへの期待が高まります。
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