21世紀型教育研究センター クルックフィールズで2050年からシナリオプランニング(1)クルックフィールズという特別でOne Earthな場で
★8月11日、12日、21世紀型教育研究センター(21RC)は、クルックフィールズで、SGT(Super Global Teachers)と共に、フィールドワーク&ワークショップ&ブランドアクティビズムを行いました。このプロジェクトには、18人の21世紀型教育加盟校のSGTが参加。クルックフィールズという開かれた循環型コミュニティのスペシャリストの協力を得て、いまここでと未来の教育・学校に想いを馳せ、いかに行動するのかイマジネーションやインスピレーションを拡張しました。
★クルックフィールズは、木更津北ICから国道409号を経由し15分ほどで到着。私たちは、東京駅から高速バスで1時間半ほどかけて向かいました。降車したバス停からは、車で10分ほどでした。
★もともとは牧場で、東京ドーム5個分の広大なフィールドです。きれいな空気、水、大地、芸術がそこには完璧なまでに循環しています。人新生になって自然と社会と精神の循環をズタズタにしてきた人間です。ついに自然の浄化力に頼ることができなくなってしまった現代社会。SDGsに象徴される国際レベルの動きもなかなかうまくいきませんね。
★ところが、ここクルックフィールズは、オープンは2019年ですが、2005年に株式会社クルックを設立して、野菜やコットンのオーガニックな手法によって、サスティナブルな消費経済社会や生活を模索してきたようです。そして、それを実際のアクションとしてクルックフィールズというコミュニティ(運営会社は、株式会社クルックフィールズ)をつくったのでしょう。
★水もビオトープ循環を使っているし、普通なら廃棄物になるはずの生ごみや枯れたり食に使わない部分の植物をすべてミミズや微生物などの力でたい肥や飼料に変換させています。
★クルックフィールズは、かつて牧場でしたが、その周りは深い森が続きます。したがって、イノシシが出没するのは当たり前です。そのイノシシも、ジビエで食するだけではなく、骨までも、細かくして、カルシウムとして、鶏に与えて、循環を生み出しています。
★この循環の象徴的アクションは、ペットボトル持ち込み禁止です。数か所設置されているウォーターサーバーから、マイボトルにに水を汲みます。サスティナブルな自分というブランドを実感するには、このようなアクションが最適だというわけですね。
★そして、サスティナブルというキーワードからわかるように、クルックフィールズは、同時にOne Earthとしてのフィールドです。このフィールドは地球全体から見れば小さいですが、ここで行われている循環こそ地球全体が20億年以上前からゆっくり時間をかけてつくってきた循環そのものです。それから、このフィールドのコンセプトは、ビートルズの「ストロベリー・フィールド フォーエバー」からヒントを得たということです。なるほど、代表の小林武史さんがプロデュースしているはずです。
★この歌は、ビートルズの転換期を象徴する歌ですね。そしてサスティナビリティという言葉が世界に広まったのは、やはり2015年です。株式会社クルックが、運営会社を創るのも、この2015年の人新生パラダイム転換と共振したのでしょう。
★参加したSGTは、いまここで、地球全体に想いを馳せる、アナロジー・インスピレーションを溢れさせながら、現実においてどんなアクションをしていくか対話を深めていました。
★今回のSGTのプロジェクトをプロデュースしたのは、21世紀型教育研究センターの主席研究員の児浦先生(聖学院)、田中歩先生(工学院)、主任研究員の新井先生(和洋九段女子)、染谷先生(文化学園大学杉並)です。事前の準備会議は、濃厚でした。このフィールドを見つけてきて、現地でもスタッフの方と小まめに対話しながら運営をしてくれたのは、染谷先生でした。そして、事務局として、21世紀型教育機構の理事鈴木さんが支援しました。
(児浦先生)
(田中歩先生)
(新井先生)
(染谷先生)
(鈴木さん)
★研究員の先生方を中心に、学校を超えた開かれたSGTコミュニティが、着実に広がっています。もちろん、開かれていると言っても、今のところ、ペルソナの相互リスペクト、グローバルゴールズを共有するパーパス、「思(い)考(える)」ことを大切にしてアクションを起こしていくという点において、同じ意志を共感できるということが前提です。
★そのうえで、各学校の3ポリシーが循環し、共鳴音を放てるような企画も同時に進めていくわけです。
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