聖パウロ学園 カトリック学校対象の大学入試に向けての講座(5)根源的なるものと自己~リベラルアーツの現代化
★今回の講座は、数学科の伊東先生とコラボしています。なぜかというと、私たちが考えるリベラルアーツの現代化を掘り起こすためです。PBLとか探究とかは、確かに大事です。私たち勤務校でも、わりと日常化しています。しかし、各教師が創意工夫をして行っている段階です。それはそれで間違いなくよいことです。教育におけるこのようなDAO的な組織の動きは、≪Z世代≫の生徒や教師(勤務校の教員はZ世代及びそれに近接している世代が多いのです)にとっては元気がでるはずですから。
★ただ、もし共約できるベースがあればどうでしょう。もしかしたら、さらにシナジー効果が生まれるかもしれません。それで、数学科のメンバーで、まずは自分たちの教科における数学的発想やセンスはどんなものか、それをいかにして生徒が身に着けることができるのかについて、ずっとミーティングを行ってきました。
★その中で、伊東先生とは、探究ゼミなどでコラボしていたこともあって、その発想やアイデアは、教科を超えて共通しているのではないかと互いに気づいたのです。
★協働して行うワークショップでは、ポストイット、どこでもホワイトボード、図や写真、プレゼンテーションパターンカードなど複数のパターンカードをツールとして使ってきました。すると、生徒の表現の中にはアートの領域に達するものがありました。
★この行為は、まさにアートだったのだと気づきました。
★また、写真や図をトリガーに社会課題や心理システムを解読するワークショップは、メタファーやパラドクスなどのレトリックを生徒は駆使します。ああ、これは、まさに古典的なリベラルアーツから続いている言語活動だなと。
★社会課題を見出す場合、特にSDGsの切り口でアプローチする場合はどうしても多くなります。SDGsはベースがシステム思考です。あのループ図で見える化されている有名な思考方法ですが、ループを使わなくてもポストイットで結構できてしまうということにも気づきました。
★一般のものは、ループ型システム思考とし、私たちのはポストイットを使ったモジュール型システム思考だとし、区別ができるなあと思っています。
★で、やはりパーパスやミッション、ビジョン、コンセプトは必要です。これを包括的に「信念」と呼んでいます。
★古典的リベラルアーツは自由7科で、3つの言語系は、レトリックにまとめられると思っています。2つの数学系は、数学的発想にまとめられると思います。音楽は、もっと広くアートで行けると思います。天文はシステム思考の塊の学問ですね、それから天文は信念を生み出すマインド的側面もあります。
★かくして、リベラルアーツの現代化は、上記の図のような感じになると思います。
★各教科、宗教でさえも、この現代化リベラルアーツをベースに学ぶことができるのではと確信しているわけです。
★今回、全6回(各90分)の講座でした。探究ゼミにかける時間の半分以上の時間をかけましたから、手ごたえも感じています。7回目以降は、彼らはカトリック系の大学に出願し、本番を迎えます。根源的なるものと自己の関係性に思いをめぐらしたことや、小論文やプレゼンテーションの大地を耕したことは、役に立ってくれることと期待しています。
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