私学展で~高大接続の次は外延的システムと内包的システムのマッチング=Xドリブンプロジェクト
★昨日、本日、国際フォーラムで私学展が行われています。毎年このイベントには、東京の私立中学、私立高校の先生方が集結します。そして、この時期は、次年度以降を予測する機会でもあります。受験生・保護者も集結しますから、学校の想いと受験生・保護者の想いの相互反応も生まれます。
(左から日本&東京私学教育研究所所長平方先生、東京私立中学高等学校協会副会長長塚先生)
★合同相談会ですから、当然主役は受験生・保護者です。ですが、瞬間瞬間、その相互反応が、ケミストリーに変わり、これだなと先生方は閃くわけです。その閃きを瞬間的に対話して、2023年以降のアップデートの輪郭を描くわけです。
★昨日は午後から勤務校の生徒の作品を見に国立新美術館に行く用事があったので、受験生・保護者が入場する前とお昼休み(実際には先生方は忙しくてとれないので、瞬間を見つけてなのですが)に幾人かの先生と対話しました。
★もちろん、両日の私学展の様子からだけではなく、2022年度の前半で、感じたことも含めてファクトとオピニオンを織り交ぜて共有します。
★多肢に渡る話になりましたが、なかなか困難ですが、実施可能な話になりました。
★2014年以降の高大接続改革、学習指導要領の改訂という制度的なシステム=外延的システムは、いろいろな評価や賛否両論はあるけれど、良い悪いは別として、学校における働き方改革や働きがい改革のアプローチが、文部科学省以外からも生まれているので、20世紀型組織や価値観に戻ることはそうないだろうと。
★一方で、その改革や改訂が実践されているかというとなかなかそうはうまくいかない。その理念と実践のギャップを埋めるのに、どのような経済的価値観(生徒募集のプロセスをメインに新たな試み)、どのような高大接続システムを作るのか?
★経済的価値観と高大接続改革は、生活とか、さらに最近のトレンドの言葉で言うとウェルビーイングとかから見ると、つながっている。
★ではどうするか?外延的システムは制度設計なので、すぐに訪れる2030年問題に対応するには遅すぎる。やはり内包的なシステムを組み立ててるしかないなあと。
★結局いつもトロイの木馬プランになるわけです(汗)。
★ただ、今の制度の枠内で、たとえば、一般選抜と総合型選抜などの入試制度の中にある3ポリシーを活用すれば、高大接続の内包的システムはできてしまう。現状の制度で、狙い通りにいかないのは、制度的欠陥というより、キャリアデザインという内包的システムが、2014年以前のものをそのままひきずっているというのも大きな理由だと。
★そこを変えるのに、制度的制約はない。
★クリエイティブクラス、ライフシフト、Web3.0と内包的システムを変容させる時代の要請は、それを後押しするだろうと。
★新しい教育観をつくる21世紀型教育アクティビズムもまた、その新たな内包的システムを作る準備をしてきたので、外延的システムと内包的システムのDNAのようならせん状のつながり=マッチングが可能になるだろうと。
★私立学校は、そうはいっても生徒募集も大切なので、ブランディングの駆動力を、とりあえず、マーケティングドリブンとコーポレートドリブン、ソサイエティドリブンのバランスを考えながら時間稼ぎをしようと。
★などなど対話しました。
★この3つのバランスでは社会課題である負の問題の生態系の認識はできるし、その認識ができればイノベーションを起こせるのですが、社会課題によって発生した個人の問題の生態系を認識するのを忘却してしまうリスクがあります。そのため次なるXドリブンがポイトになります。
★なんとか多様なクライシスが爆発する前に、次なるXドリブンを開発し、生徒募集をさらに確固たるものにしつつ、内包的システムを創ってしまうプロジェクトを9月移行開始しようということになりました。Xドリブンプロジェクトとでもしておきましょう。
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