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2022年7月24日 (日)

海外大学進学準備教育定着(01)地政学×地経学×地叡学

★2013年ころから多くの高校で行われてきた海外大学進学準備教育はかなり定着してきました。相変わらずハーバードだスタンフォードだとかにメディアは飛びつきますが、世界大学ランキング250位くらいまでの海外大学であれば、グローバル教育、PBL、リベラルアーツ、ICT教育を備えている高校からは入れる時代です。

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★世界大学ランキング250位くらいまでにはいっているということは、たいしたことないじゃんと先日言っている方がいましたが、皆さんの大好きな早慶上智などなどの大学は、その範囲にはいっていません。ランキングを出す団体にもよりますが、日本だと250位以内に入れる大学と言えば、東大、京大、東北大学あたりです。だからなんなのとは思いますが。

★学費の問題もありますが、奨学金もありますから、チャレンジする高校生が増えてきました。準1級レベルと哲学や文化人類学などIBのTOKレベルのプレゼンとエッセイライティングのトレーニングをし、自分の信念を貫き通した活動をしていれば、海外の大学は開けます。あまり特別なことをする必要はないのです。

★まあ、そういっても、大学進学ブランド志向はなくなりませんから、海外大学進学準備教育も、結局はランキング競争になるのかもしれません。市場が盛り上がるには、いかしかたがないし、海外大学準備教育が広く定着するには、市場拡大は大切です。

★それゆえ、それはそれで放置しておいて、私たちは、視野を広め、洞察力を鋭く深くし、知の冒険に旅たち、世界の根本問題を掘り起こし、解決できる勇気と知性を生み出す環境を、日本という地政学上危機だけれどバランスオブパワーによる安全を形成できる不思議なアドバンテージのある地で、つくりたいものです。それは平和創造のためでもあります。

★それには、世界の叡智を集約する必要があるので、海外大学進学準備教育をすすめていきましょう。この海外大学進学準備教育は、しかしながら、ストレートに海外大学に進学することだけを狙う必要はないのです。日本の大学に行ってから、留学するのもありなのです。大学院からもありなのです。

★そのような自己変容が起こるには、中高時代、英語とPBLとリベラルアーツ、ICT環境は必須です。特にリベラルアーツは、ミッションーパーパースもしくはビリーフーゴールの循環を生む叡智の泉ですから、これがあれば、生徒の視野はOne Earthに広がります。

★これほど、地政学と地経学が注目された時代も昨今珍しいかもしれません。コロナ、ウクライナ、気候変動は、今や高校生はだれでも探究する3つのリアルな格子点です。その格子点を包括する関数方程式を巡るのが、地政学×地経学×地叡学となるでしょう。

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