2つの本「日本進化論」「デジタル日本列島進化論」が描くビジョンは着々進んでいる
★産業構造審議会経済産業政策新機軸部会のメンバーの1人落合陽一さんの書籍「日本進化論」は、ずいぶん前に書かれていますが、その方向性はある程度進んでいます。半導体・デジタル産業戦略検討会議のメンバーの1人若林秀樹さんの書籍「デジタル日本列島進化論」は、岸田政権の路線を下敷きに描いている可能性があり、ほぼ実現していくのだと思われます。
★明治維新を推進した「富国強兵」もその背景に法律進化論や教育進化論があったので、歴史は繰り返すというかなんというか。ただ、当時の社会的進化論のイメージである優勝劣敗論は、前面にはでていないので、そういう意味でも「進化」はしているのかもしれません。
★若林さんは自著の中で、上記の図を引用し、自信の発想とシンクロしていると述べています。上記の図は、産業構造審議会経済産業政策新機軸部会の第2回目のミーティングで提出された資料の一部です。
★この図の背景には、田園都市構想のモデルになった、大名庭園やイギリスのレッチワースの田園都市の構想があります。もともと渋沢栄一の息子がイギリスに外遊した時に着想を得て、レッチワースをモデルに田園調布をつくり、この都市に電車を走らせることを東急電鉄の創設者五島慶太がやったわけです。彼らの発想をデジタルバージョンにしているわけですね。
★長い間国土計画の中で練られてきた構想です。田中角栄の土建国家VS宏池会の庭園国家というような派閥の競争があったのでしょうが、もともと吉田茂の系譜の枝分かれですから、政策上は今再び合流しているのかもしれません。高度な政治の動きは全くわからないのですが。。。。
★いずれにしても長い伝統の延長上で動いているのでしょうから、着々と進むのでしょう。
★しかしながら、落合陽一さんの「日本進化論」は、この動きと共通することもありますが、哲学的土壌というか芸術的土壌というか数学的土壌が違いすぎますから、その違いをどのくらい実現していく政策が生まれるのかは、ちょっと期待が大きいですね。
★この違いの実現には、伊藤穰一さんの発想も、当然織り込みまれていきますから、ますます期待が膨らみます。
★私立学校としては、この落合陽一さんや伊藤讓一さんの次元を受けとめ、さらに教育においてさらなるオリジナリティを出せれるかどうかは、上記の図の中にある「教育」や「デジタル人材」の領域を豊かにできるかどうかにかかわってきます。
★それに、落合陽一さんや伊藤穰一さんは、上記の図をどう描き換えるのか想像するだけで楽しくなりますね。
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