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2022年7月14日 (木)

第31回「全国カトリック学校 校長・教頭合同研修会(4)~サレジアン国際学園の試み 事例報告

★研修会の2日目は、「サレジアン国際学園」の新しい試みについての事例報告から始まりました。女子カトリック校が、共学カトリック校になり、理数に力を入れたり、PBL授業などを行ったり最先端の教育を実践しています。もちろん、創立者聖ヨハネ・ボスコと聖マリア・マザレロが実践した「予防教育法による全人間教育」を行う同校の建学の精神は、貫かれたままです。

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(写真は、同校ホームページから)

★今回の研修会における講演者の共通のコンセプトは、カトリック学校の伝統と革新の統合です。この伝統とは、しかしながら、古いということではないのです。サレジアン国際学園の「予防教育法」は、まさに、新型コロナ感染、ウクライナ侵攻、web3.0というVUCAの時代の壁を乗り越えるのに最も必要な最先端の教育です。

★ですから、革新とは、伝統と言われている精神と教育方法が、実は常に時代の問題を乗り越えるための最先端の教育であることを覚醒するという意味なのだと、サレジアン国際学園の森下校長のお話をお聴きして、改めて気づきました。

★予防教育法とは、生徒を愛することによってスピリチュアリティを授けるだけではなく、生徒自身が愛されていることを感じとり、内面からスピリチュアリティが湧き出てくるような教育でしょう(私の独断と偏見かもしれません)。

★そのような教育が、新型コロナ感染やウクライナ侵攻、サイバー攻撃などの被害を被り、健康面、メンタル面、人間関係の側面、経済的側面、命の側面などにおいて、それぞれに苦しみ、不安に陥っている人々に寄り添い、あるときにはグリーフケアまで行える「世界市民力」を養えるのだと思います。

★この伝統であると同時に普遍的であり最先端でもある「予防教育法」を持続可能にするために、英語をはじめとする言語能力、ICT、PBL、思考力、理数リテラシーなど最先端の学びの環境を創り出すということでしょう。

★サレジアン国際学園の新たな挑戦は、近代教育の過程の中で、忘却されてきた本質を世界が覚醒する大切な契機となると感じ入りました。

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