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2022年7月30日 (土)

聖パウロ学園 カトリック学校対象の大学入試に向けての講座(3)根源的なるものと自己~「信仰と信念」

★「世界の作り方」ワークショップのあとは、「根源的なるものと自己」ワークショップ。志望理由書を書くにしても、小論文を書くにしても、未来を見通すにしても、自己というスタンドポイントをどうするかはとても重要。このスタンドポイントを自分軸と言ってもよいのですが、軸というと固定的なイメージになってしまいます。でも、地球の地軸も実はある範囲で傾きが変わります。自分軸も柔軟なのです。そこに気づけば、教条的な自分から解放されるのですが、そこで悩む生徒も現段階ではいます。大人になってからも頑なな自分に支配されている自己に気づかない場合も多いのです。なんとかそこから解放されてほしいのですが、出来ない場合もあります。ですから、その解放のきっかけづくりは18歳成年になるまえに行っておきたいわけです。

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★この後半のワークショップの始りは、「信仰と信念」の違いから始まります。信者でない生徒が多いですから、信仰はもっていないのです。でも信念はもっています。カトリック系の大学に進むには、信仰と信念の関係を意識しておく必要はあります。信仰はもっていないけれど、自分の信念は、信仰を持っている他者と共感できるのかどうか?

★その信仰はしかし本当に信頼性と正当性、妥当性はあるのか、その判断はいかにしたら可能なのか?そして、自分の信念は、独りよがりだったりエゴだったりしないのか、それをどのように検証できるのか?

★演繹的推理(デーダクション)も帰納的推理(インーダクション)も限界があります。何せ正解が1つではない話ですから。ですから仮説的推理(アブーダクション)が必要です。

★「もしも~ないとしたら」と多くの視角から、多くの仲間と対話をするしか今のところ方法はありません。

★こうして、現状で対話しつくした仮説的信念というものに気づき、信仰と信念の差異を了解し、相互リスペクトができる次元に達する対話をしていきます。

★結局、根源的なるものは、何か固定されたものではなく、常にこの信仰と信念の両極の関係性、両極それぞれの信頼性、正当性、妥当性の関係性だということなのでしょう。

★この根源的関係性との対話が自己変容マインドの連続体を生み出すわけです。VUCAの時代とは、内面がVUCAだというところにいきつきます。そこを乗り切るには、根源的関係性の中の信念を了解することだったのです。

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