湘南学園のブローシャ:学校の教育の本質を凝集。
★湘南学園のブローシャを送っていただきました。ありがとうございます。封を開いてすぐに同学園の教育の特徴があらわれてきました。夜明けの表紙。あけるとそこには大海原が広がっています。
(太平洋は、湘南学園にとって、眺めるだけの海ではなく、学園生活の中で強烈なリアリティがあるのでしょう。そんなシーンです)
★湘南学園は、ESD(持続可能な開発のための教育)が、すべての教育のベースになっているということも了解できます。
★持続可能というと、すぐにSDGsを想い起こしますが、ESDのルーツは、持続可能な開発 「環境と開発に関する世界委員会」(委員長:ブルントラント・ノールウェー首相(当時))が1987年に公表した報告書「Our Common Future」に根づいています。ブルントラントは女性の大統領です。もともとは医者で、ハーバード大学でも学び、戦後ノルウェーの民主主義社会の建設に尽力もしました。
★そして、1970年代から国連の業務にもかかわっていました。不思議ですね。というのも、1972年には、ローマクラブが今のSDGsにもつながる「成長の限界」を報告しました。このレポートをまとめた中心的な学者は、ドネラ・メドウズです。彼女は2001年に急逝しますが、ブルントラントは今もWHOなどで活躍しています。
★この持続可能性という概念を生み出し、自然と社会と精神の関係のパラダイム転換を生み出すのに、二人の女性がインパクトを世に与えたことは間違いありません。その精神を湘南学園がしっかり受け継いでいるわけです。
★そして、ラップトップを抱えて、自由な発想をたたえている生徒の皆さんの写真。DX人材育成も当然しているよというメッセージです。
★以上のようにサスティナビリティは、グローバルなパラダイム転換を生み出そうと牽引した人材がつくりだしたものですから、湘南学園もグローバルでグリーンフルな人材を育成する教育がなされているわけです。そして同時にDX人材も。
★もう随分前から実践を積み重ねている湘南学園。現政権が力をいれているのが、DX×GX人材育成ですが、同学園はもっと前から行っていたわけです。ユネスコスクールでもあるので、どこかで同校の教育実践が政府に情報として伝わり、影響を与えたということもあるでしょう。
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