人材育成は、「内的時間空間×C軸思考」を創ることができるかどうかがカギ
★少なくとも、学校教育においては、生徒1人ひとり、それから教師もそうですが、内的時間空間を創れるか、内的なC軸思考ができるかがカギです。内発的動機付けとか自分軸とか、最近では自分事といわれていますが、その正体はよくわかっていません。ただ、そのようなものがなければ、多様な外的拘束性に従うより仕方がなく、民主主義と言えども、他者や権力者、権威者に支配される生活を送ることになります。
★なぜ内外超越的構成主義的PBLが必要かと言うと、上記の図の右側のように内側と外側がコミュニケーションできる状態になる必要があるからです。
★ただ、ペアワークやグループワークをやっても、内的な状況がFix Mindsetという慣習従順性や頑迷固陋な精神状態だと、外からの拘束性や規制を、自分の生きるルールに変換できず、高ストレスや鬱屈、閉鎖的な言動をとってしまうようになります。簡単にいうと、パニック状態です。
★しかし、上記の図のような違いを知ろうとしないのが、現場だったり、実は学問的なり理論だったりしています。
★ですから、拘束性や規制を緩和する対症療法しかできないのです。
★人は、どうしてこのような地政学的で地経学的な拘束の中で生きているかなかなか理解しようとしません。それは自分には関係ないというFix Mindsetがなせる業なのです。
★しかし、インフレになって円安になって、経済状況が悪化したり、貧困が目に見える形で現われ、そこで感染症が爆発したりすると、パニックになるわけです。
★VUCAなんてのは、もっと先のことだと思っていると、突然やってきます。大パニックになるわけです。
★教育の世界でも、学校生活を順調に営んでいる時、制度的拘束性や人間関係の時間空間拘束性に気づかないことが多いのです。まして、A軸思考やB軸思考が、自分を拘束し縛っているのだということに気づかないのです。むしろそれを使いこなす競争で優秀であることが善だとされます。
★しかし、それは外的拘束性を鵜呑みにしているだけです。ですから、成績の付け方が変わると、パニックになって、わからない、意味がない、なぜ教えてくれないのか、解答を示せ、明快にしろ、わかりやすく説明しろとギャーギャー騒ぎ立てます。それはパニック状態なのです。従順に従っていれば、安心安全なのに、秩序を乱したのだと。
★同じように見えても、上記のように内面に重層的な時間空間ができている人は、拘束や規制を自分のルールに変換したり、出来ない場合、距離を置く、妥協する、変更するといった創造的作業をするという言動をとります。これが独立自尊のリーダーの行為です。
★不平不満は、ソフトかハードかの違いはありますが、パニック状況です。
★内面の重層構造ができていないと、外部の環境変化や自分の想定しないことが起こったときに、人のせいにしたり、思考停止したり、激情的になったり、パニクりますね。
★人材育成とは、このようなパニック状態では、イノベーションが生まれたり、それを生み出すクリエイティビティを生成することができなくなります。
★心理的安心とは、様々な規制を緩和したり、それを取り除こうとすることだけではないのです。拘束をルールに変換したり、やむを得ない場合は拘束を変えるリフォメーション作業をすることです。
★そのために瞑想などをすることはよいことですが、そういう作業をしないでただ瞑想していても問題を先送りするだけです。
★外的環境は民主主義でも、内的世界は束縛されているということはあります。
★外的環境は全体主義でも、内的世界は民主主義的な世界が広がっているということはあります。
★それは「夜と霧」を読めば了解できるでしょう。
★私たちが目指すのは、もちろん、外的環境も内的世界も民主主義的世界で満たされることです。それが黄金律が満たされいる1つの状態です。
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