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2022年5月25日 (水)

今数学の授業がおもしろい。

勤務校の数学科の伊東先生が、児浦先生及び芥先生の授業が紹介されていますよと。女子聖学院やドルトン東京学園、明星の紹介もありますと教えてくれたので、これは読まねばと、購入しました。そして、拝読。全国にこのような数学と社会課題とICTとPBLが合力をつくっている動きが広がっているのにワクワクしてきました。

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★紹介されている内容は、VUCAの時代に自分の才能とその才能の協働によって社会解題を解決する視座及び構想力を身に着ける数学力の話でした。

★このような数学力は、①社会の現象や社会の課題に対応できる数学の試みだし、②一方で数学的な哲学の話を埋め込んでいる学問的な領域にもチャレンジしているし、③生徒の反応と教師の目標のギャップをいかに埋めるかのチャレンジもしているし、④生徒自身が自ら解決案や方法を考える創造的な数学授業へのチャレンジも行われています。

★①と④は、生徒の主観とその対話による相互主観を足場にしているし、②と③は、学問的な客観性が足場になっていて、どれが正解かというわけではなく、この4つの諸関係の組み合わせについて、それぞれの先生方が挑戦しているのが、とても新鮮でした。組み合わせの仕方が、十人十色だったからです。

★学習指導要領では、生徒1人ひとりの発想や感性を大事にしながらも、指導要録の段階では、主観性は制約されてしまい、まだまだラディカルな構成主義は難しそうですが、現場ではずいぶん楽しんでいるようです。

★このラディカルな構成主義と社会的構成主義と学問的理論がそれぞれどのくらい影響し合うかは、それぞれの先生方の持ち味になっています。いすれにしても、そのようなそれぞれの関数関係に基づいてデータサイエンスが行われるわけであって、これまたデータの価値が単純なファクトを示すものではないという話になっていきます。

★ファクトは真理なのか、ファクトも相互主観なのか、そんな議論をしながら、社会を見る・診る・観る・・・目を子どもたちが身に着ける未来は希望に満ちています。

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