21世紀型教育機構 新たな次元へ
★先週の木曜日(28日)、和洋九段女子のフューチャールームで2022年度の21世紀型教育機構の第1回総会が開催されました。各校のマネージャーとSGT(スーパーグローバルティーチャー)、及び首都圏模試センター、アクレディテーションチームなど協力団体が一堂に会しました。同機構教育情報センターの主席研究員の児浦先生や田中歩先生、主任研究員の新井先生、田代先生、染谷先生も参加し、熱くSGTの未来構想を語り合いました。
★そして、理事の大橋清貫先生からは、本格的にSGM(スーパーグローバルマネージメント)部会の座長として、理事長・校長・マネージャーの資質能力向上のためのビジョンが示されました。
★SGTーSGMという21世紀の教育と経営の両輪をいよいよ走らせる段とななったわけです。
★VUCAの時代と言われて久しいですが、今まさにVUCAの真っ只中にいます。もともとVUCAは軍事用語です。それが経済の世界で語られるようになったのですが、現状はまさに軍事用語としてのVUCAの展開を毎日目にしています。私たちも対岸の火事では済まされません。教育で何ができるのかを問い返す総会の雰囲気が広がりました。
★ですから、最後に八雲学園の副校長菅原先生が一本締めをする際に、この現状化において、グローバルリーダーを輩出することの重要性を説きました。各校well-beingを求めています。しかし、それは新しい平和を生み出すグローバルリーダーを育成してこそ達成できるでしょう。
★グローバルリーダーとはひと・もの・かね・情報を公平にかつ自由市場を持続可能にしながら活用し、民主主義的社会や世界をマネージメントしていく人的資本です。
★したがって、その高邁な精神という理想と活動資金という現実的な力を得る必要があります。理想と現実を一致させる資質能力ですね。グローバリリーダーになれば年収5000万以上は得ることになるでしょう。半分は家族という未来の世界を創る無形資産を持続可能にするために、そしてもう半分は未来を創る資本として自身の活動のために活用されるでしょう。
★教育の世界は、お金に対する正しい認識を教育することを少し怠ってきましたね。イマニュエル・カントでさえ、平和を創るには、金が市場で循環している環境を創ることだと語っていました。教育において道徳はカントが主役ですが、このカント経済循環のお話はほとんどマスクをかけられたままでした。いやいや金融教育をやっているではないかと。いやお金の光と影の両方のシステムをきちんとオープンにしていないのは誰も否定しないでしょう。
★しかも、ライフシフトの時代です。クリエイティブ資本と無形資産の新しいBS(バランスシート)をイメージする必要があるのです。この領域は思考コードでいえばC3の領域です。グローバルリーダーは、この領域を重視します。
★独断と偏見ですが、21世紀型教育機構は、資本と資産の関係を次の図のように描こうとしているように感じました。
★こうして分類すると、思考コードのC3は年収5000万以上、B3は2000万以上、B2×C2は3000万以上、A3は1000万以上ということになるでしょう。根拠は、それぞれのカテゴリーで活躍する人的資本を想起してということです。具体的には、あまりに衝撃的なので、ここでは述べられませんが。
★起業家精神豊かな生徒はC3ですから、思い起こせば、そういうことになります。このC3人的資本を生み出す教師がSGT[だし、そのような環境を創るのがSGMです。では、SGTの年収は変わるのか?はい、ライフシフトの時代を引き寄せることができると、大転換が起こります。教師になりたいという状況が生まれるでしょう。ただし、SGTの資質能力が必要になります。
★いずれにしても、21世紀型教育機構の加盟校は、すべて海外の大学への道をたくさんの生徒に開いています。これはC3の道でもあるというわけです。中でも三田国際は、140名を超える生徒が海外大学へ進むパスポートをゲットしたということです。21世紀型教育機構は、この教育をはじめた1期生が2021年前後に海外大学進学率を飛躍させると予想していましたが、それは実現しました。
★同機構のSGM及びSGTは、理想と現実を一致させる資質能力を有していることが証明されたわけです。今後は、この高邁な精神と現実化力の両方が機構内で共有されるシステムができたわけです。新たなケミストリーに期待がかかります。
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