保護者とミニワークショップ型対話
★先週土曜日、今年度第1回めの父母の会の委員会がありました。委員会の冒頭でも少しお話しする時間を頂くのですが、ありがたいことに、始まる前に90分ほど10人前後の保護者の方と対話をする機会もつくって頂ています。時期によって、会長がトピクを提案してくださいます。それと私の方で、旬な話をすることにしています。
★初回は、今年度の学校の組織の変更の意義やウィズ・コロナの行事のあり方と進路指導と教育が相互にかかわり合うようになった最近の傾向などについて情報共有をしました。
★情報共有といっても、私の方で一方的に話すのではなく、保護者の方の新しい進路に向けて、どんな学びや探究のあり方のイメージを持っているのか互いに語るところから始めました。その際、探究パターン・カードを媒介にして、対話をしました。
★参加された保護者の方々がそれぞれどのような学びや探究に対するイメージを持っているかオープンな雰囲気になったところで、私のというより勤務校の学びや探究に対する考え方を語りました。
★そのうえで考え方や価値観のズレを確認し、何か違和感やズレを感じた場合、そこから対話していきましょうという感じのミニワークショップとスピーチを交えた対話の時間となったと思います。
★最後は、ダイアード・ワークショップによって、それぞれ新たな気づきを交えて学びや探究に対するイメージを広げ深めていきました。
★そして、そのイメージの共感ができたとき、勤務校の生徒が卒業時に奇跡を起こす理由が見えてくるというストーリーになりました。ストーリーになりましたというのは、インストラクション型のワークショップではなく、参加者が対話をしながら物語が生成される編集型のワークショップだからです。
★それにしても、保護者の方の認知能力と非認知能力のバランスを見通した学びのイメージは、改めてさすがだと感じ入りました。
★自分だけよければよいという学びではなく、自分の学びを豊かにしていくことが社会に役に立つことに関連するような学びや探究をすることが、進路先や社会に出てからも活躍できることにつながるのだという感覚は参加された保護者の共通のもの見方・感じ方でした。
★学校は、教師と生徒と保護者と同窓力の協力によって、生徒の自立分散協働系の生き方を形成できます。このような協働的生態系コミュニティを生み出すには、学校の組織が柔軟かつ開放的かつ凛としたリスクマネージメントの基盤を創っておく必要があります。
★この1年、森も含めて、協働的生態系の基盤をつくる努力をしていきたいと思います。
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