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2022年5月 2日 (月)

起業家の思考法 教育に逆転換してみるとおもしろい

<起業家の思考法――「別解力」で圧倒的成果を生む問題発見・解決・実践の技法 ダイヤモンド社>はおもしろい。この「別解力」とは思考コードでいえば、C3領域。起業家精神は「思考コード」に置換えることは可能で、教育と起業は脱偏差値的なトランジションを描けるなあと直感したそのとき、ふと著書平尾丈さんのプロフィールをググりました。すると、海城学園→SFCというまさに新しい学びのトランジションを歩んでいるということがわかりました。

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★前回ご紹介したように、C3思考力を有して、高邁な精神という理想と現実化する力の両立をするタイプは、年収が5000万以上は可能なわけです。年収という言う言い方はわかりやすいから使ったまでで、C3思考力を中等教育時代に身に着け、社会に出たら、年間5000万以上のひと・もの・かね・情報のネットワークをマネジメントしているよということです。5000万どころではないと思いますが。。。

★平尾さんが海城を卒業するころというのは、同校が激しく改革を行っている(このときから今もアップデート持続)ころでしたから、体験値を上げるPAプログラムや骨太小論文を編集するチャンスやコミュニケーション能力を高めるプログラムなどが矢継ぎ早に実現していた時代です。

★東大進学という優れたプログラムと別のプログラムも行い、多様な学びが並行進化し始めていました。そして平尾さんはSFCですから、そのころから別解力を発揮していたのでしょう。

★平尾さんの人生のトランジションを垣間見るだけで、中等教育と起業の結びつきは、東大進学プログラムとは別解のプログラムも存在していることが重要だということが了解できます。

★そして、この本を通して、思考コードは、学びのコンパスであると同時に資産・資本のコンパスでもあることが了解できます。

★well-beingと平和が希求されている喫緊の事態が起きている状況下では、理想の教育は平和を象徴する新しい経済社会を現実化する別解力=C3思考が必要だと理解できます。

★平尾さんは、同書のいろいろなところで、「誰もが思いつく実現可能な選択肢では人は無価値になる時代だ」「 誰もやらないような創造的な打ち手を繰り出さなければ、勝負にならなくなる」と語っています。同感です。ですから、教育の現場でも、学習指導要領の言説を振り回しているようでは、起業家は生まれないということです。

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