Gのチカラ(05)東大合格者を輩出する学校及びGLICCの特徴 知識か思考力か?「身に着ける」コンセプトで統合する
★昨夜、GLICC代表鈴木裕之さんと対話しました。東大合格者数多い順20位までの学校の学びの特徴と新たにでてきた学校の学びの特徴を対話しました。前者は、知識と思考力のトレードオフを解決する学びを行っています。後者は洗足学園モデルの学びの特徴を持っているのですが、前者と戦略は違いますが、コンセプトは同じなのです。そのコンセプトに着目して多様なプログラムを創っているのがGLICCでもあるわけです。ぜひ、<GLICC Weekly EDU 第74回「東大合格から見える私立学校の意味ー帰国生入試で文科2類に合格したGLICC生2名の学びを通して考える」>をご視聴ください。
★東大は、他の大学と違い、≪私学の系譜≫と≪官学の系譜≫の軸と能力主義をうくる≪垂直的秩序化≫と能力主義を批判する≪水平的多様化≫の軸のスクランブルの座標が、東大の初綜理の時代から埋め込まれていました。その背景を考えながら、建学の精神を持っている私立中高一貫校の意味も、東大合格実績をめぐって見え隠れします。
★今回はそこはさらりとしか対話していません。メインストリームは、知識と言葉のトレードオフを解決している高校が東大合格者を多数出しているということです。
★一般には、知識を覚えなければ思考力は身につかないと言いつつ、結局知識暗記で終わる学びになりがちです。それをクリティカルに、知識偏重を批判し、論理的思考や批判的思考、創造的思考を身に着ける新しい学びが立ち上がるのですが、これは、知識の暗記に注目すると思考力の学びが軽視され、思考力を重視すると知識の取り扱いが軽視されてしまうわけです。
★知識と思考のこのトレードオフを解決するにはどうするか?それは、知識は覚えると言うが、思考を覚えるとは言はないところに注目すると見えてきます。思考は身に着けるといいます。知識も身に着けるということができます。
★したがって、「身に着ける」というコンセプトレンズでみると、知識と思考のトレードオフは解決できます。
★今回取り上げた学校は、この知識と思考の「身に着ける」方法が違います。しかしながら、コアコンテンツは、東大の帰国生入試の小論文の発想(結局IBのTOKの発想なのですが)です。最近の公立の高校入試の推薦入試で出題される小論文、特に日比谷の小論文問題は、この発想が埋め込まれています。
★つまり、東大合格者の半分は、帰国生がIBやAレベルで学んできた「身に着ける」コンセプトを持っています。「身に着ける」は、思考コードの縦軸の3つのレベルの進化があります。当然3レベルの「身に着ける」になっているわけです。
★これは、リベラルアーツで身に着けるかグローバル教育で身に着けるかの違いはあります。もっともグローバル教育は、自然とリベラルアーツになるので、結局3レベルの「身に着ける」=リベラルアーツという具合になるのでしょう。
★今回はそこまでは対話していません。対話後、そんなことを思いめぐらしていたので、補足しておきますが、なんでそんな論理が飛躍するような話になるの?と興味をお持ちいただいたら、その前段階の対話をぜひご視聴ください。
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