2089年から考える21世紀型教育(07)湘南白百合の水尾教頭のコンサルエーション 首都圏の私立中高一貫校のシーンを変える
★先週の金曜日、湘南白百合の教頭水尾先生とGLICC代表鈴木さんと対話をしました。今春同校の中学入試における生徒募集は激増し、神奈川エリアでは大注目されました。従来は、大注目される大きな要因といえば、東大合格者倍増とか、医学部合格者激増とかそういう「結果」によって変動がありました。しかし、今回は、全く違い、湘南白百合の新しい学びの効果をつくりだした教育力の質が評価されたからであるという、新しい流れが生まれました。その流れのフロントランナーが湘南白百合なわけです。今回、水尾先生は、その新しい学びが形成された背景文脈について詳しく語ってくださいました。一般の学校説明会では、語り尽くせない分厚い話で、本邦初という内容もあります。ですから、ぜひご視聴ください。
視聴先→GLICC Weekly EDU 第72回「未来のリーダーが憧れる湘南白百合ー水尾純子教頭先生との対話」
(写真は湘南白百合のサイトから)
★とにかく、あらゆる教育の局面で、丁寧な信頼関係づくりが実践されています。しかも、その信頼関係は、多様性を受け入れる寛容性がベースになりますから、いろいろな化学反応が生まれています。それがあらゆる局面で教育の質を豊かにします。それゆえ、湘南白百合の教育力の魅力が光り輝くわけです。
★それに多くの受験生や保護者が魅せらっれわけです。そして、その信頼関係を生み出す主役が生徒ですから、生徒自身が自らの活動が魅力の光を放っているということに、自信と責任と勇気を内面の光に変換していきます。柔らかく、温かく、優しく、内なる光が輝くわけですから、この不安な時代に希望の光となって輝くのです。その光を見た受験生や保護者が魅せられないはずはありません。
★この希望の光を、多くの私立男子校や大学等と共有し、コラボしていく探究活動を行っていくのも湘南白百合です。信頼関係を学内だけではなく、学外にも広げていくには、コンサルティング能力が必要です。プロデュース力には、異質な相手とつなげる発想力や資金力が必要ですが、実際には、現場の多様な価値観の人間どうしの関係をコンサルテーションする能力が必要です。これが、あらゆる局面で丁寧に信頼関係を生み出し、広げていくコアエネルギーです。
★水尾先生は、教師としての探究のプログラムのクリエーターであると同時に、コラボ関係を紡いでいくコンサルテーション力も持っています。そしてプロデュースの発想力と実行力。それが成功するには、同僚が共感してこのコラボの動きを起こしていく必要がありますが、水尾先生は、このようなコラボ関係の世界に巻き込んでいくすばらしい力を発揮しているのです。
★コンサルテーションは、一般には外部のコンサルタントによって行われる場合が多いのですが、湘南白百合の場合は教師自身がコンサルテーションを行っています。そうなると、学校間の共通の問題意識やモチベーションを共有できます。そこから出発するので、本当に自分たちにとって重要な教育の種を共有できるわけです。
★ですから、違う学校の教師同士が、内側から使命を感じて動きがうまれるのです。
★そのコンサルテーションのきっかけを創っているのが水尾先生というわけです。
★この水尾先生のコンサルテーションの方法などについての具体的な話はぜひ動画をご視聴ください。また、そのコンサルテーションの象徴的な結実が、生徒による新しい空間のデザインであり、その動画がまた見ごたえがあります。
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