« 2089年から考える21世紀型教育(01)東京私学教育研究所が動き出す | トップページ | 2089年から考える21世紀型教育(03)かえつ有明 宇宙の響き »

2022年3月21日 (月)

2089年から考える21世紀型教育(02)これからの響き

★2089年から考える21世紀型教育は、ある響きを奏でています。それは5つのFによって時代のゆらぎ(1/fはそのメタファーです)に対応して柔軟にアップデートしていこうという響きです。5つのFとは次の図の通りです。

5f

★5Fは、権威や権力などがつくる垂直的階層構造に屈しないというマインドとスキルとセオリーの響きです。多様性や複雑系を受容し、水平的多様性を生みだし続けるゆらぎという解が定まらない状況に向かい合う響きです。

★フラット、ファスト、フリー、フェアー、フラタニティ(友愛)でどのように構成するかは、時代によって変わるでしょう。しかし、その関係性は、それぞれの時代の1/fという揺らぎを常に見定めながら、その都度規定され、その都度アップデートされます。

★フラットとは、よくいわれる心理的安心安全の響きと共振します。アップデートが可能な状態であるということです。垂直的階層による固定され響きがなくなる状態ではありません。ゆらぎの響きを共感できる状態です。内省の響きです。

★ファストというとグローバリゼーションによる欲望の加速度化を想起する言葉かもしれませんが、21世紀型教育においては、組織開発も人材開発も、タイミングのよい柔軟な速さという意味です。どんなに速くても、タイミングが合わなければ響きません。どんなにテンポがゆっくりでも、タイミングが合えば響きます。ファストというのは、いわば光の速度です。何よりも速いのですが、不変です。だからいかなる事態にもタイミングが合うのです。

★フリーとは、垂直的階層構造のゆらぎを捉える響きです。破壊ではなく、シフトする過程のゆらぎの響きとともに共振する自由です。

★フェアーとは、水平的多様性の響きが平衡を持続可能にする響きです。

★フラタニティとは、地球への友愛です。地球は一つです。自然と社会と精神は循環しています。その地球の呼吸の響きを共有する響きです。

★コロナ、ウクライナ、フクシマ・・・私たちをとりまく揺らぎの乱れあるいは響きがとまることを5つのFでナチュラルなゆらぎの響きにもどすために、いろいろな方法があります。随所でそれぞれ思い、考え、行動しています。それは多様で複雑です。そんな中で共通している希望のゆらぎは垂直的階層構造に屈しない、他者への思いやり(黄金律)です。この旋律を奏でる響きを忘却しないように21世紀型教育は進化します。

★アップデートは光速のように不変の旋律=黄金律があってこそ変わり得るのです。

|

« 2089年から考える21世紀型教育(01)東京私学教育研究所が動き出す | トップページ | 2089年から考える21世紀型教育(03)かえつ有明 宇宙の響き »

21世紀型教育」カテゴリの記事

中学入試」カテゴリの記事

創造的対話」カテゴリの記事

PBL」カテゴリの記事

高校入試」カテゴリの記事