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2022年3月14日 (月)

学校が変容するというコト(23)今だからこそ私立学校の存在意義を振り返る 平方先生との対話

★先週、日本私学教育研究所所長の平方邦行先生を訪ねました。平方先生は、東京私学教育研究所の所長でもありますから、今年5月に、一般財団法人東京私立中学高等学校協会主催の私立中高一貫校の私学展である<Discover>の運営のリーダーです。私学展で個々の私学が独自の魅力的な教育をプレゼンテーションするわけですが、協会や研究所は、個々の学校の包括的な私立中高一貫校の存在意義を語り、支援し、広報していきます。

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★特に今年は、パンデミックショック及び国際秩序のドミノ危機の可能性に直面し、人類の幸せと平和について、他人事≒自分事として考え、判断し、行動することが時代の要請となっていると、平方先生は認識しています。

★それゆえ、私学展で配布するパンフレットで、今だからこそ、私立中高一貫校の重要なミッションや存在意義について共有したいのだと平方先生は語ります。

★私の勤務校は、高校だけですが、この時代における私立学校としての使命や存在意義について振り返り、忘却されている領域や気づかれていない教育内容などについて、私立中高一貫校といっしょにアイデアをだしていきたいと思っています。

★その再考や再発見は、パンデミックショックで世界中の人びとが気づいたwell-beingの作り方を共有し、今直面している世界秩序のドミノ危機を平和に戻すための精神と技術を共有することになるからです。

★平方先生と言えば、21世紀型教育のラディカルな推進者ですから、グローバル教育やイノベーション教育について、私立学校の理事長・校長とすでに私学の多角的な新しい面を語り合っています。

★今回も、当然そのような話になったのですが、改めて驚いたのは、「建学の精神」が今の時代の希望になる理念であり、同時に弱い立場や困っている人々の立場になって、行動するプラグマティックな駆動力になっていることを歴史に基づきながら、語ってくれたところです。

★詳しくは、5月のパンフレットをご覧いただきたいと思います。鋭意、制作・編集中だそうです。

★理念的なものは現実的なもの、現実的なものは理念的なもの。善なる思想と正義の行動の一致。学校現場から積み上げてきた豊かな経験と見識の重み。迫りくる危機へのどんよりとした影をはねのける勇気と希望を私立学校が引き受ける覚悟。平方先生の言葉と未来への誠実な想いに感じ入りました。

 

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