2022年教育動向(15 )工学院が今年人気だった理由 一般中学受験市場でも支持された。
★本日、先鋭的な21世紀型校育を推進している工学院の最終中学入試が行われました。あとは今夜の合格発表で無事終了するでしょう。先ほど、教務主任の田中歩先生から、一報有りました。今年の中学入試は出願者も受験者も昨年を大きく上回りました。手続き率も昨年より伸びそうです。詳しくはまた!というメッセージでした。
★今年工学院が超人気になった理由は、実は、一般中学入試市場で支持者が増えたからです。従来は、21世紀型教育を推進している学校を志望するマーケットで認知されていましたが、今年は、そこから一般市場でも支持者が増えたのです。
★21世紀型教育市場は、新タイプ入試市場と重なります。しかし、これは首都圏市場全体の20%シェアです。新しい教育を知っている玄人好みの市場です。また帰国生など国際バカロレアの状況をよく知っている進取の気性に富んだ保護者がたくさんいる帰国生・国際生市場とも重なります。この市場は、全体の6%シェアです。
★したがって、これまでは工学院は爆発的に応募者を増やすというわけではなかったのです。結構耐えたと思います。2013年から21世紀型教育を推進し、ともすれば、辞めようかと迷った時期もあるかもしれませんが、貫き通した結果、2022年入試はある意味爆発したといってよいでしょう。
★首都圏模試センターの出願倍率速報(2022年2月4日現在)で、出願総数の前年対比は151%でした。最終的にはもっといっているでしょう。
★この結果は、21世紀型教育市場や帰国生・国際生入試市場以外に、一般中学入試市場でも工学院は注目されたからなのです。それは、大学通信が調査している学習塾の先生方のアンケート結果に反映していました。
★この調査は、首都圏の学習塾にアンケートを実施し、289学習塾の塾長、教室長から回答を得ているものです。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント……として集計しているようです。
★この項目は、5つあります。そのうち3つの項目で、工学院はランキング入りしているのです。それだけ、工学院が支持されているということを示しています。
★特にICT教育に力を入れている学校という項目では、第1位です。グローバル教育については、第9位。理数教育に力を入れている学校については14位です。
★大学通信のサイトでは、30位まで掲載されていますから、この結果は、相当評価が高いとみなすことができるでしょう。
★この5つの項目に、工学院と同志校である21世紀型教育機構のメンバー校6校(加盟校は10校です)はいずれに入っています。グローバル教育に力を入れている学校では、ちなみに八雲学園が第1位です。
★工学院の支持者が、21世紀型教育市場、帰国生・国際生市場から一般市場に広がったことによって、今後21世紀型教育機構のメンバー校全体にその影響が広まっていくでしょう。その意味でも工学院はさらに進化を目指すことになると思います。
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