2022年ホンマノオト21で描くビジョンを考える(17)高校が変わる 大学が変わる 価値共創の時代へ
★昨日、重なる困難な出来事にあいながらも、大学入学共通テストが終わりましたが、20日から千葉エリアの中学入試が本格的にスタートし、東京は22日から高校の推薦入試が始まります。沸騰受験列島ですね。そんな多忙と緊張の中、首都圏の私立の高校の先生方と対話をする機会に遭遇しました。みな伝統と革新のバランスを取りながらプログレッシブにコラボしていこうという学校でした。様々なアイデアがでて、大いに勉強になりました。その後数分ですが、革新性を実践して突き抜けている新渡戸文化中高の山本崇雄先生(統括校長補佐)と電話ミーティングをしました。なるほど!となったわけです。
★多くの先生方の話と想いを聞きながら、私の眼鏡には上記のようなコンセプトレンズが装着されました。2011年から昨年まで、21世紀型教育を仲間と推進してきました。そして高偏差値の大学を目指すことを目的にするのではなく、海外の大学も含め、生徒1人ひとりの才能に適合したキャリアデザインをしようと邁進してきました。
★その結果、上記のような明快な市場が二つできたわけです。しかしながら、New Power Schoolは、10年もやっていると、進学実績もでるようになり、A2A3はB2B3、C2C3にシフトするようになりました。
★一方で、大学も高偏差値で満足せず、偏差値が高くてもそうでなくても価値ある大学を目指すようになってきました。すると、そこに合わせて従来の進学校も教育の質を転換してきたために、B1C1からB2C2、B3C3にシフトするようになっています。
★なんと離れていたNew Power Schoolと高偏差値大学を目指していた進学校は、重なり合おうとしているのです。もちろんそれぞれ差異はありますが、全体集合としては重なるのでしょう。
★つまり、今日の対話を通して、このような価値のシフトが起きているのではないかというコンセプトレンズを装着することができました。このコンセプトレンズを多くの学校や受験生、保護者と共有できたなら、すべての生徒が価値共創のポジショニングを獲得できます。
★また、本間は夢みたいなことを言っていると言われるかもしれません。高3生100万人が、価値競争をするのではなく、価値共創をするようになれば、一気に中高生600万人が、価値共創ベクトルに進みます。
★フィンランドの教育やシンガポールの教育が素敵だと言うのはもちろん構いませんが、もっと足元をみませんか?日本の中高生600万人だけで、フィンランドやシンガポールのそれぞれの総人口550万人に相当するのです。少子高齢化を憂う前に、教育格差や経済格差、生産性格差を解決するカギは、足元の中高生600万人が全員クリエイティブ、ケア、コラボレイティブな3C資質能力を多様な仕方で有することです。
★どうやって?そのスーパーモデルは新渡戸文化の教育です。山本崇雄先生に学びたいと思います。もちろん、勤務校は勤務校らしい道を歩みながら。
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