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2022年2月 1日 (火)

2022年教育動向(01)2月1日注目校から思うコト

★本日2月1日から東京・神奈川エリアは中学入試がスタート。全貌はまだまだ見えていませんから、私の独断と偏見にすぎませんが、メディアが注目する一部の高偏差値の学校だけが人気になるということはもはやなくなり、偏差値が高い低いにかかわらず、受験生が自分にとって価値ある学校を冷静にかつ世界的視野で判断して学校を選んでいるという潮流が強くなってきたのではないでしょうか。

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(湘南白百合のサイトがすばらしい。)

★それを裏付けるような動きをしている学校は、たとえば次の学校です。湘南白百合のように高偏差値の学校が、同レベルの学校とは全く違う革新的な動きをしている結果がでています。他の高偏差値の学校にインパクトを与えることになるでしょう。日本の教育全体にとってもいいことですね。

★いずれも1月31日現在(首都圏模試センターの出願倍率速報)、前年対比100%超えています。東京・神奈川エリアの中学入試総志願者の前年対比はまだ100%超えていないにもかかわらず。

・湘南白百合学園 : 179.9%
・富士見丘 : 145.4%
・工学院大学附属 : 136.6%
・順天 : 131.4%
・文化学園大学杉並 : 128.3%
・八雲学園 : 102.8%

★いずれも、破格のグローバル・イノベーティブな革新的な教育を実践し、その成果を上げていると同時に、普遍的な利他的貢献精神も実践している学校です。パンデミックショックで世界中が取り戻したいと思っている人間力をベースにし革新的な教育を実践している学校です。このような革新性で、最も大事にされているのは、1人ひとりの才能の開花と協働性です。

★それと上記学校の共通点は、フェアネスや共感性の雰囲気が学校にあふれていて、何か特権的なものを感じるような雰囲気がないということです。グローバルシチズンシップが誰にでも開かれている感じです。

★さて、今まで中学入試というと多くのメディアは次のような学校を名門校とかいって特別扱いして取り上げてきました。今もそれは変わりませんが、それらの学校も見てみましょう。

・武蔵:109.6%
・フェリス女学院:106.7%
・女子学院:106.4%
・麻布:106.0%
・雙葉:99.0%
・開成:97.0%
・桜蔭:95.9%
・栄光学園:92.5%
・駒場東邦:87.6%
・筑波大学附属駒場:85.1%

★隔年現象がありますから、前年対比の増減は、上記の学校の経営には、まったく影響を与えません。ただ、言えることは、これらの学校は無理をして受けるのではなく、冷静に判断して選ぶ学校になっているということです。

★これらの学校の競争は相当厳しいですから、受験生側は無理をして競争に参加することに意味があるのか判断するようになったということです。

★小学校時代、高偏差値の私立中学に合格するための競争ゲームに明け暮れるのではなく、未来の見通しを立てるための学びの選択にシフトしているのだと思います。その競争ゲームを楽しめるのであれば問題ないのですが、高ストレスを感じる場合は、そうでない道を選べばよいのだと。

★2022年は、やはりライフシフト時代に対応でき、自らのかけがえのない価値を生み出せるNew Value Schoolを選ぶ時代の幕開けではないでしょうか。

★そして、湘南白百合のように高偏差値の学校が自らその道を開いたのです。極めて重要な歴史的出来事ですね。

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