2022年ホンマノオト21で描くビジョンを考える(37)順天 宇宙的視野の歴史的理性と共感力の響き
★首都圏模試センターの出願倍率速報(2022年1月28日現在)によると、出願総数の前年対比は110.5%。最終的にはまだまだ増えるでしょう。その人気の理由は、宇宙的視野の歴史的理性と世界の痛みをひきうける共感力が学内に響き、それが生徒の内面にも響いているからということでしょう。それを実感したのは、2016年からSGH校の取り組みの一環として実施しているグローバルウィークの取材や実際にそこでワークショップをさせていただいたからでもあります。
(写真は同校サイトから)
★このグローバルウィークというのは、1週間(5日間)学内が大学の講義や市民講座で溢れる設定になっています。一日中、大学の教師、企業やNPOなどの団体、OB、他校の起業家高校生など毎年80ぐらいもの講座が実施されています。
★学究的、探究的、多様性、越境性などのキーワードが溢れ出てくる学びの機会です。事前事後学習は当たり前です。講義もほとんどが対話型、PBL型です。大学のゼミのような感覚かもしれません。
(Global Week 2019になぜか私も参加。理性と想像力の世界を生徒の皆さんと共に経めぐりました)
★テーマは本当にたくさんあるので、生徒自身が選択して立ち臨みます。大人気の講師の講座は満杯になります。私の講座は例によってマイナーでしたが、自分の意志で選択してきてくれたので、1人ひとりの課題意識が高く、自分の生き方を追究する想いも強く、対話は拡散と収束、広がりと深まりの世界がパッと展開していきました。
★終わった後も、質問というより、生きることについて興味深い対話の時間となったのを鮮明に記憶しています。
★もちろん、当時の私の仕事は取材が中心でしたから、自分の講座以外も、別の日にリサーチしました。やはり同じようなクールでホットな想いが溢れ出ていたのを覚えています。
★そのような想いが溢れるのは、やはり同校の教育の質が、宇宙的視野の歴史的理性を伝統として有し、その時代その時代に生まれ出でる世界の痛みと身近な出来事を越境して結びつける共感力がベースになっているからだと確信しています。伝統と革新のケミストリーの起点はどうやら痛みの共有であるのかもしれませんね。
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