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2022年1月26日 (水)

2022年ホンマノオト21で描くビジョンを考える(30)工学院の大飛躍の風。実感!本質的な話。

★前回ブログで工学院を紹介したところ、すぐに田中歩先生からメッセージがはいりました。俊敏力と気遣い力。まずは、そのメッセージを紹介いたします。

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(同校のサイトを開くと、生徒による多様なプロジェクトが花開いていることが了解できます)

「ありがたいことに今年は急に出願が増えました。その理由は、生徒一人ひとりがプロジェクトを考え、whyやhowを問うことを授業で行い続けた結果かもしれません。教頭の奥津先生をはじめ、各学年の先生がこの状況でもできることをオンラインとリアルを併用し、学びの範囲を学内にとどめずに行ったことがゆっくりと、でも確実に浸透し始めたのかもしれません。

また、この間同僚から次のような話を聞いたところです。<ピンチヒッターで授業をしに行った時に、中1なのに物事の視点や考え方の切り口が多くなっていたり、対話して目的へという姿が見られたのはうちの教育をこの1年受けたからかなと思う>と言ってました」と。

★本当にふだんから共感的コミュニケーションを大切にしている歩先生のメッセージですね。わかりやすいし、同僚性を大切いしているということがわかります。ロジカル、クリティカル、クリエイティブな思考を生み出すプロジェクトを生徒が主体的に共創しているのだということもわかります。

★パンデミックを軽やかに乗り超えられるハイブリッド授業をニューノーマルにしたということもわかります。もちろん、最初は苦労したと思いますが。

★そして、これはやはりラウンドスクエア加盟校同士の交流や英語の哲学、科学、文学の授業がなせる業でしょうが、生徒がコンセプトレンズを身につけているということです。グローバル教育の真骨頂は、英語は当然で、なんといってもコンセプトレンズを身につけられるかどうかなのです。

★残念ながら、日本の教育は部分解ばかり詳細に丁寧に広がり、全体解を必要とするアクロバティックな問いが投げかけられないのが現状ですから、しかたがないのですが、グローバルな世界で活躍するには、全体解、つまりコンセプトレンスを自ら身につけられるセルフリフレクション能力が必要です。

★これを生み出す教師がプロフェッショナルキャピタルを有することができるのでしょう。

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