« 2022年ホンマノオト21で描くビジョンを考える(06)10日埼玉中学入試 前年対比すでに112.4%。 | トップページ | 2022年ホンマノオト21で描くビジョンを考える(08)偏差値マッチング競争から個性マッチング競争へ 新しい視点。 »

2022年1月 6日 (木)

2022年ホンマノオト21で描くビジョンを考える(07)中学入試研究は時代の精神を読み解くヒントになるし、中学入試問題は大学入試問題の傾向ともシンクロする。

★よく本間の勤務校は高校だけしかないのだから、中学入試について研究しても無駄ではないかとアドバイスをいただきます。まあ、その通りなのですが、少なくとも3つ理由があります。1つは、高校入試を行っている私立学校は中等教育学校はむしろ少なく、高校からも募集する学校が多いのです。そういう意味では、中学入試も研究するのは、広報戦略的には当たり前です。

Book

★2つめは、中学入試と高校入試の両方を実施する私立学校は、基本的には先鋭的で先進的で先見性のある私立中学の方向性を高校においても当然引き継ぐわけです。したがって、そのビジョンを探索するにあたって、中学入試を研究することによって、それはダイレクトに了解できるのです。勤務校もその研究成果を21世紀型教育機構で学び、高校だけですが21世紀型教育を推進していると提唱し、ある一定の評価を得ているのはそういうわけなのです。

★3つめは、明日のGWE(GLICC Weekly EDU 第61回「『ライフ・シフト』から入試を考えるー新しい時代における新しい学びとは」)で、GLICC代表の鈴木さんと対話しますが、中学入試問題と大学入試問題は、その傾向がシンクロしているのです。英語入試や新タイプ入試がどんどん開発されている中学入試問題は、驚くべきことに、英語と現代文と幾何においては公立の高校入試問題のレベルを超えてしまっているのです。

★中学入試が右肩上がりの理由の隠れたそれでいて本質的な理由は、3つめが大きいのだと思います。中学入試における保護者の学校選択視点は、パンデミックショックによって拡大したオンライン説明会でしっかりその辺までアンテナをはっているわけです。

★世の中的には、説明会はやはり対面的でないとといわれていますが、それはたしかに情緒的な雰囲気というのが合う合わないかは大きな意思決定要素ですから必要なのですが、それだけで選択する時代は中学入試では終わりました。でなければ、新タイプ入試が受け入れられてそこに希望を見出す保護者は増えないはずです。

★ちなみに、上記書籍は、2022年大学入試の素材になる本ですが、中学入試でもそのコンセプトは素材として活用されるはずです。

|

« 2022年ホンマノオト21で描くビジョンを考える(06)10日埼玉中学入試 前年対比すでに112.4%。 | トップページ | 2022年ホンマノオト21で描くビジョンを考える(08)偏差値マッチング競争から個性マッチング競争へ 新しい視点。 »

創造的才能」カテゴリの記事

21世紀型教育」カテゴリの記事

中学入試」カテゴリの記事

大学入試」カテゴリの記事

創造的対話」カテゴリの記事

PBL」カテゴリの記事

高校入試」カテゴリの記事