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2021年12月26日 (日)

2022年教育の変容始まる(05)「基礎学力観」を変える学校、つまり思考コードの新しい見方をする学校が人気か!? 千葉・埼玉エリアの倍率速報から

★前回、2022年中高一貫動向として、C軸クラス(クリエイティブクラス、ケアリングクラス、キャリアデザインクラス、コンバージョンクラス)を輩出する学校が続々増えるのではないかと述べました。そして増えるには、同時にC軸クラススクールは、ファーストクラススクールに肩を並べるようになる人気がでてくるという勝算があるからです。そろそろ各シンクタンクが倍率速報を公開し始めますから、リサーチしていきたいと思います。

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(首都圏模試センターが思考コードのロゴをデザイン)

★C軸クラスというのは、思考コードでいえば、C軸の資質能力が高いと同時に、A3とB3をC3に包摂できる資質能力でもあります。この資質能力の潜在力を見出す新タイプ入試を設定したりカリキュラムデザインをしていたり総合型選抜準備や海外大学進学準備ができるキャリアデザインプログラムを実施している学校がNew Power Schoolだし、21世紀型教育校です。まとめてC軸クラススクールとしておきましょう。

★今までは、A1+B1が基礎学力でした。しかし、今後はA3×B3×C軸(C1×C2×C3)が基礎学力となるでしょう。C軸クラススクールは、まだ無意識なのかもしれませんが、そのウネリを創り出していると思います。その証拠に、2022年は、このC軸クラススクールが人気になるはずです。

★2021年12月24日現在(日能研倍率速報)、まだまだ始まったばかりですが、千葉・茨城エリアですでに前年対比100%を超える学校を並べてみます。

光英VERITAS 第一志望 142.0% 
千葉明徳 第一志望 137.0%   
千葉明徳 ルーブリック評価型 133.3%  
茗溪学園 第1回 131.3% 
昭和学院 推薦 124.1%   
千葉日本大学第一 自己推薦 107.8%

★いずれも、C軸クラススクールです。日大グループは、2月が終わってみなければわかりませんが、ガバナンスがどうあれ、中高は、おそらくみな人気がでたという状況になると思います。日大日吉や札幌日大をみればわかるように、New Power Schoolの教育デザインを構築し始めているからです。

★埼玉エリアはまだはじまったばかりですが、同エリアで最初にNew Power Schoolに舵を切って久しい栄東は、相変わらず生徒を集めています。また、定期テストよりも日々の個別最適化テストに力点を置き始めて、長時間学校にいることから、必要に応じて学校環境を活用し、自宅で自分の時間で学ぶ将来のメタバースラーニングに対応できるGRITをトレーニングしている(同校が意識しているかどうかはわかりませんが)春日部共栄も生徒が集まっています。

★茨木も、自治体の大量公立中高一貫校化の流れに対応すべく私立中高一貫校も踏ん張ています。茗渓学園のように、公立中高一貫校を突き抜ける教育にチャレンジしている学校はやはり人気がありますね。

★この突き抜ける教育にチャレンジするには、基礎学力観が変わらなければ成就しません。A1+B1からA3×B3×C軸へ基礎学力観が変わるいわば「基礎学力のコペ転」こそ2022年のウネリのエネルギー源となるでしょう。

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