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2021年12月29日 (水)

2022年教育の変容始まる(10)「基礎学力観」は思考コードの見方を変えればシフトする

★今年は首都圏模試センターの社長山下さんと日本&東京私学教育研究所の所長平方先生と「思考コード」について対話を深めることができました。心から感謝申し上げます。その過程で最終的に気づいたことは、いつまでも「読み・書き・そろばん」や「知識・技能」を「基礎学力」ととらえていては、2030年を希望の社会にできないということでした。「基礎学力観」のコペ転(コペルニクス的転回)こそ大事だと。

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★基礎学力とは、正答率が高いやさしい問題を解ける力というわけではなく、予測不能な困難な出来事に対応できる瞬発力と対処療法ではなく、根本的に解決する勇気だと気づいたのです。

★サバイバルスキルこそ基礎学力なのだと。すると、上記のように、20世紀型教育における基礎学力領域である「A1+A2+B1+B2」は、21世紀型教育における「A3×B3×C1×C2×C3」にシフトするということですね。

★「A1+A2+B1+B2」をまずやってから、「A3×B3×C1×C2×C3」を学ぶというのでは、多くの子どもたちが到達しないことはもはや説明するまでもないでしょう。

★そんなことをやっていては、2030年は、高度人材が70万人も足りなくて、12万人ほど高度外国人材を受け入れなければならないという時代を迎えます。多様性はよいことですが、今のままの社会の発想だと、新たな階級構造ができてしまうでしょう。

★協働できる状態にするには、日本人の方も基礎学力観をシフトしておく必要があるわけです。水平的多様性では、基礎学力観のズレを修正しておかなければ成立しません。

★「A1+A2+B1+B2」はもはやAIなどICTによるデフォルトでよく、「A3×B3×C1×C2×C3」の学びを行っている最中に、調べながら行っていくというのが「基礎学力観」になるでしょう。

★こうすることで、1人当たりのGDPがようやく倍増するのです。

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