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2021年12月 2日 (木)

中高一貫校選択のための学校新分類(1)分類表からわかる3つの格差に巻き込まれないために

★中高一貫校を選択する場合、全国の高校の中でどういう位置づけにあるかを鳥瞰して選択するということは、中学受験界においてはそれほどなかったかもしれません。ここでは、今のところ高校1学年の生徒数はおよそ100万人ですから、その中でどういう位置に中高一貫校があるかをながめてみましょう。

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★あくまで統計上の話であり、100万人が、中学受験の模擬試験を受けているわけではありませんから、上記表のような偏差値がでるかどうかは定かではありません。仮にそう想定しておこうということですが、実感としてはそう遠くはないと思います。

★また、世帯年収もこんな調査は世の中にありませんから、あくまで推測ですが、世帯年収1000万円以上いかなければ、私立中高一貫校はなかなか通わせられません。平均するとこんなところになるのは妥当でしょう。

★あくまで、中高一貫校を選択する際、どのような意味の学校を選択しようとしているかを考える際の参考になる枠組みだくらいにお考え下さい。

★これを見て頂くと、まずわかることは、教育格差と経済格差の両方が、教育の制度設計のあり方に生まれる原因がありそうだということなのです。

★そして、この制度設計を変えようとすることも大事ですが、いますぐには無理ですから、この制度の矛盾に自分の子どもがダメージを受けないようにするには、どうしたらよいのかを考える参考にしてもらえればと思うのです。

★教育格差や経済格差に巻き込まれないために、偏差値競争でがんばろうという価値観のご家庭は、そういう学校を選択すればよいし、偏差値で選ぶのは難しいし、そもそもそういう価値観はないという場合は、水平的多様性を考慮に入れている21世紀型教育校を選べばよいのです。

★しかしながら、この両方の格差に巻き込まれないにしても、ともすると、未来格差には巻き込まれるかもしれません。偏差値勝ち組でも、それだけしか考えていないと未来格差のダメージを受けることがあるのです。

★つまり高偏差値の大学にはいったのだけれど、未来を拓くことができない可能性があるというわけです。逆に教育格差も経済格差も乗り越えられる大学に入った場合、未来においても幸せを得ることができるという学校選択もあるのです。

★学校で未来が決まるわけではありませんが、学校の選び方というその価値観は、未来を決める大きな影響力があるものです。

★今後は、この表について、少し詳しく話していきましょう。

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