死者のためのミサ 亡くなった愛する人及びコロナ禍にあって犠牲になった方々を想い生きることの精神とは何かを捉え返す機会
★今、モーツアルトのレクイエムを聴きながら、今日の勤務校での死者のためのミサを思い出しています。Requiemとはラテン語で、安息をという意味。鎮魂歌と訳されますが、死者の安らぎを祈るためのミサ曲といった感じです。レクイエムと言えば、モーツアルト、ヴェルディ、フォーレが有名ですが、フォーレは祈りというか観想の雰囲気のある柔らかい質感です。一方、モーツアルトとヴェルディは、結構激しいですね。フォーレはいきなり死者の安息へと誘いますが、特にモーツアルトは、死者の生前の嵐の中を通り抜ける生きざまを想起させるような曲想です。レクイエムなのに、静かになるどころか、自らの生を奮い立たせ、凄まじい生き様を生き続けよと逆にエールを贈られるかのようです。
★多くのカトリック学校では、節目節目でミサを行うでしょう。プロテスタントの学校では、聖学院や女子学院のように毎朝礼拝を行っているところもあります。特にクリスマスや復活祭は大切な祈りの機会となるのでしょう。
★しかし、教会歴の11月の死者のための月に、信者あるいはその学校関係者という限定つきで行うことはあるかもしれませんが、それを超えて世界の人びとのことに思いを馳せることはそう多くはないかもしれません。
★カトリック学校といっても、今やどこも信者の生徒は多くはありません。今回も聖体拝領にならんだのは、数人の信者の生徒と上智の神学部に進むことが決まっている生徒たちでした。
★しかし、クリスマスなど、信者であろうがなかろうが、世界規模で行われる行事ですから、死者のためのミサも、もはや信者であるかどうかは問題になりません。
★むしろ、コロナ禍及び気候変動による環境悪化、テロや専制的な圧政下で、苦しんでいる人々に<関心>の想いを馳せ、自分は生物学的あるいはフィジカルな生をいかに捉え返し、意味を見つけ、アクションを起こしてその意味を永遠の精神に持っていけるのか、生き様を描き続けることができるのか、関谷神父の言葉を借りれば、死ぬことによって永遠の命を生きるというパラドクスを解いてみせるのかに想いを寄せる機会となればよいと思います。
★不思議なことに、夏期講習以降、総合型選抜などの推薦型選抜の準備を契機に、生徒とスクールモットー(黄金律)をベースにした経営や哲学、正義論、法律論などについて対話する機会が増えます。いろいろな本や資料を読んだり、ミニ小論文をもとにピアレビューの昼休みを過ごしたり。
★生徒にとって、授業や部活、行事以外に、パウロの森やミサという体験も、宇宙規模の包括的な世界観作りのチャンスになっている可能性があるということを感じた日でした。
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