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2021年11月23日 (火)

聖学院の思考力入試はタラント発掘入試

★かなり遅くなりましたが、ようやく聖学院の2019年の難関思考力入試の分析を開始しました。2022年入試からは「グローバル思考力特待入試」と名称が変更になりますし、もしかしたら、中身も変わるかもしれませんが、そのエッセンスは以前から変わらないでしょう。原稿が書きあがるには少し時間がかかりますが、時期も時期だけに気づいたことをメモしておきます。まずは、まことにタラントを発掘するスーパー思考力問題であると記しておきましょう。

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(聖学院思考力入試の問いは、思考の質がS字曲線を描くように配列されている)

★将来大学入試を一般選抜で受験するには、上記の図の点線の成長をすれば、なんとかなります。しかし、海外大学や総合型選抜を受験しようとすると、上記の図のようなS字型成長曲線を描くような才能者を見出したいわけです。同試験の定員が5名というところからもわかります。思考力入試は採点などコストがかかりますから、5名を選抜するためにわざわざ行うには、5名で東大合格20人分くらいの潜在的可能性発掘を巧んでいるということでしょう。

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★さらに、海外大学へとなると、できればギフテッド型の才能者を見出したいともなります。S字型曲線のように成長する生徒は、あるとき突然ブレイクスルーします。それまでは、国算テストで目立たないのですが、あるとき突然なのです。ところが、ギフテッド型は、いきなりインパクトがあるアイデアを出します。

★同入試問題は、S字型成長をたどっていくような問いのデザインがされています。そして、その中に、いきなり才能を爆発させるかもしれない問いも含まれています。

★同校には思考力入試が3種類あって、いずれもS字型成長曲線をたどるような問いのデザインになっています。また思考力入試だけではなく、特待生入試、英語特別入試もあり、国内生160人のうち40人が、それらの入試を経て入学してきます。それに国際生も加わりますから、才能者が30%シェアの学校なのです。

★30%という多様性は、十分にインパクトがあり、一般選抜で大学入試を受けようと思っている生徒に影響を与えます。ケミストリーが起こるわけです。それが聖学院を≪Z世代≫のグローバルでイノベーティブな才能を刺激する拠点とせしめているのです。

★なるべくはやく、記事をまとめようと思っていますが、しばらくお待ちください。

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