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2021年11月 6日 (土)

思考コードやルーブリックが広まりつつあるというコトの意味

★よく、モノからコトへというクレジットがマーケティングで使われる。単品ではなく、インターネットなどがつながった事態そのコトがこれからは大事なんだという意味でしょう。ソサイエティ5.0なんだからということでしょうか。すでに、20世紀末からポストモダン批判として、社会学や科学コミュニケーションや文化人類学、哲学などで語られてきたことを商品化した言い方ですね。

★思想がマーケットで売れはじめることは、ものの見方や感じ方が変わるというコトで、モノからコトへというのは、新市場創出のアイコトバでもあったわけです。

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★中学入試で、思考コードやルーブリックというのが広まりつつあるのは、中学入試市場にも、モノからコトへという発想が浸透しつつあることを意味します。今までは、知識という単品のモノが、いろいろつながっていて、繋がっていく先で概念が変容したり、その新しい概念で考え方を創り出したりすることの魅力が語られるようになってきたというコトでしょう。

★相変わらず、思考コードなんてとかルーブリックなんてという方もいます。そういう方々に対し、君たちはわかっていないと目くじらを立てる方もいますが、そのわからないという方は、問題をA1領域でしかつくった経験のない方です。C3なんて問題をつくって、採点できないと思っている環境順応型マインドの段階の方なだけです。

★自己変容は、その方の問題ですから、そこに立ち入る必要はありません。どういう仲間を集めるかは、ガバナンスの問題ですから。

★ガバナンスが、A1認識しかでできない場合、C3までの認識視座をもっているメンバーはつらいだけです。そこで生きていこうと思ったら我慢するしかないですね。

★ガバナンスがC3までの視座があり、メンバーの中にA1の認識しかない場合は、労働関連法規で守られていますから安心です。

★かくして、思考コード問題は、学校においては働き方の問題にもかかわってきますね。あるいは組織開発や人材開発にもかかわってきます。

★いずれにしても思考コード的発想は、A1からの解放ですから、みな幸せになる一歩かもしれません。

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