New Power School デジタルツインで教育市場を創出する局面へ World X education Market(世界変容型教育市場)
★先週、小田原で、私学経営研究会に参加していた時、プログラムの合間で、日本&東京私学教育研究所の所長平方邦行先生とデジタルツインやメタバースの世界変容(World X)型教育市場の立ち上げ局面について雑談しました。フッサールの相互主観がコモングッドに共感できる対話が学校現場でいかにしたら可能になるのかがテーマでした。このテーマは、現状どこも手を付けていないので、現場は悲鳴を上げています。
★この苦難を乗り越えるには、リアルな世界ではそもそも収拾できないでいるわけですから、ここにいくら道徳を持ち出してもうまくいきません。ハイブリッドは、まだリアル>サイバースペースなので、根本的な解決はつかないのです。
★相互主観のコモングッド問題は、メタバースからやってきているので、そこにポジショニングを置かなければ解決がつきません。
★この点に関して、日本の教育市場はまったく動けていません。市場が働かない公立学校では、このメタバースの発想は生まれてこないシステムになっているので、やはり私学に期待がかかるのですが、それに気づいている学校というより人材はまだまだいません。もちろん、S大学の1年生Nさんと私たちはNさんが卒業するときには、そうなるように準備をしています。
★マーケットはある程度
★新市場というのは、アーリーマジョリティまで拡散しないと動きません。今、ようやくNew Power Schoolの勢いが増し、首都圏の中学受験市場では、アーリ―アダプター領域を超え、したがってキャズムを乗り越えて、アーリーマジョリティ領域まで少し食い込みました。
★イノベーター理論の各領域のシェア率は、科学的に検証されているわけではありませんが、50,000人の首都圏中学受験生の学校選択をカテゴライズすると、ぴったり当てはまるのです。
★しかし、GAFAの動きがはやく、ハイブリッドではなくデジタルツインのメタバースの世界に突入しているので、日本のNew Power Schoolの中にも、すでに発想が古くなってしまっている学校がでてきました。マーケットがないので、コンサルタントやICT系の企業は、目に見えるもので商売をしますから、当面New Power Schoolは次のステージが見えない期間が続くでしょう。2024年までは、2011年ころに生まれたNew Power Schoolの仕掛けを追い続けるでしょう。ここにNew Power Schoolのプラトー状態が続きます。
★現状のNew Power Schoolは、上記座標の第3象限、第4象限のどちらかに与しています。この座標はもはやOld Power Schoolは組み込んでいません。それは別の座標でカテゴライズする必要があるだけです。いずれにしても、2025年から、Old Power Schoolは、Z世代の次の世代にとっては、スーパーOld Power Schoolになるので、放置しておいても、マーケットから退いていきます。もちろん、起死回生で変容して復活することはありますが、そのときは、世界X教育市場か経済X教育市場かどちらかにポジショニングを決めているでしょう。
★結局、ここにいるのは、開成、麻布、女子学院ということになるでしょうね。それから、もちろん、現在のNew Power Schoolからそのどちらかのマーケットに位置するところがでてくるでしょう。
★平方先生としては、私立学校は、世界X教育市場を創出する側に回って欲しいとビジョンを創っていますが、最近ではリバタリアンの学校やコンサルタントが斜めから切り込んでくるので、経済X教育市場創出の勢いと競争関係になると思います。
★とはいえ、それは2024年からなので、この3年間で準備をしようということです。
★当然グローバルシチズンシップを広げる動きになりますが、このグローバルシチズンは、あくまで、世界X教育市場というデジタルツインの第1象限で活躍します。経済X教育市場は、グローバルリバタリアンが活躍します。
★私立学校の良いところは、未来を見ながらいまここで対応しながら働けることです。企業は未来を見ても、実際は目の前のマーケットで比較優位の競争を避けることはできません。
★これほどまでの新しい世界変容がなかった20世紀は、未来と言っても、効率性や実用性の向上だけで成功できたのですが、デジタルツインになると、その効率性は非効率性に転じ、実用性は無用の長物になっていく可能性が高いのです。
★本間はまた馬鹿なことを言っているといわれるでしょうが、こう語っているうちに、デジタルツインな世界で、世界変容型教育市場に投資する方が現われてくるでしょう。期待しています。
★法改正や制度設計の再構築がちょっと時間がかかりそうなので、そこをショートカットできる方法を考えねばなりませんが、現状の制度設計でそれが出来る領域もあります。すでにそこをつかって、リバタリアン教育市場を拡大しているところはあります。
★そこが、インターサブジェクトのルネサンスに火をつければ、一気呵成に経済X教育市場が立ち上がるでしょう。
★それに対応できるように、私立学校は世界変容型(世界X)教育市場を立ち上げる準備をしなければなりません。
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