京華女子 「思考コード」開発 中学入試でルーブリックとして活用か?
★京華女子中学・高等学校(以降「京華女子」)の二俣潤也先生(国語科主任)と山岡大祐先生(広報副主任)が、聖パウロ学園にご来校くださいました。本校教頭の小島綾子先生と教育コラボレーションについて対話することが目的だということでした。
※二俣潤也先生:国語科主任、次世代教育推進委員会委員長、教育相談主任、吹奏楽団顧問。山岡大祐先生:広報副主任、社会科教諭、演劇部顧問
(写真は、同校サイトから)
★私も少し対話に参加させていただきました。お二人は、ち密で大量のルーブリックを先生方と創り上げました。そのためのチームワークづくりで大活躍しているようです。神は細部に宿るという言葉がありますが、拝見させて頂いたルーブリックは全教科全学年、そして多面的なアプローチで編集されています。
★これぞカリキュラムマネジメントの醍醐味だなと感じ入りました。
★しかし、その詳細情報を今度は思考コード開発に転換して、9つのレンズで授業デザインやテストデザイン、生徒とのコミュニケーションデザインなどを行うというのです。また、あのロバート・キーガン教授の自己変容型マインドに到る発達段階まで読み解き、リーダーシップとは何かについても思考コードで語り尽くすのです。
★そして、来春のすべての入試問題のデザインや評価で活用してみるという話もでました。さすがです。詳しくは今度またインタビューしたいと思います。
★ともあれ、こんなに柔軟な知性の持ち主が京華女子にはたくさんいるのだと聞いて、サプライズでした。
★私立学校では、まだまだ集団主義的な組織作りが一般的ですが、京華女子は、クリエイティブクラスが自由な発想と対話で満ちているのでしょう。一方で進学実績もきっちり出しています。
★したがって、理想への情熱というだけではなく、理想と現実のギャップを、ワンチームで緻密なリサーチと鋭い洞察力で突き抜けていく断固たる覚悟があると、お二人の柔らかい眼差しと知性から感じいりました。遠いところ本当にありがとうございました。
★そうそう、それと俊敏力ですね。先生方がお帰りになったあと、日本私学教育研究所の所長平方邦行先生から電話がありました。二俣先生の力作みたかいと。思考コード的発想が私学に広がることは、未来をつくるZ世代の幸せを考えるうえで極めて有効だから、また対話しよう!という電話でした。なんという結びつきの速さ。
★と思っていたら、今度は情報誌の編集者から、今注目している学校はどこですかとメールが入りました。京華女子もその一校として、今述べたような内容を注目理由として書いて送りました。
★おっ♪何かが動いているなあと予想したくなるのは、どうやら、しかたがありませんね。教育のダイナミズムがまたまたウネリ始めました。
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