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2021年10月27日 (水)

筑波学院大学 21世紀型教育を標榜する大学誕生

筑波学院大学は、2022年から本格的に21世紀型教育を実施する大学となります。英語重視と資格試験重視の2コース制のようですが、4つの専攻に進みます。東大のシンフリのように、リベラルアーツを体得してから専攻に進むという流れのようです。インターナショナル型大学ともいうべきでしょうか。あるいは米国のリベラルアーツ型大学が日本に誕生したといったらよいのでしょうか。とにかく、斬新です。

★もともと2005年に、東京家政学院筑波女子大学を共学化し筑波学院大学に名称変更して、さらに2019年に「VISION2040」の構想を策定して、2022年を迎える準備をしていたようです。

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★勤務校に「つくば21C教育フォーラム」という筑波学院大学21世紀型教育研究所報第3号が届き、いよいよ21世紀型教育を行っている初等中等教育学校に直結する大学が誕生するのだと感動しました。

★というのも、初等中等教育段階で、PBLやアクティブラーニングの中で学び、C1英語を取得した生徒が、今までの偏差値の高い大学に行ったとしても、20世紀型の講義がほとんどの場合、戸惑ってしまうというケースも少なくなかったからです。

★筑波学院大学のいわゆる偏差値は現段階では高くはないかもしれませんが、中高で海外大学準備教育が広がっている今、学費の面で海外には行けないと落胆している生徒にとって、海外と同質のリベラルアーツ大学が日本にあるじゃないかとなれば、それは救いになります。

★今後、小さな大学は、筑波学院大学のような路線に舵をきるでしょう。とはいえ、21世紀型教育を大学で行うのは、人材的に難しいのです。しかし、10年後、高3生の人口は100万人をきります。準備はせざるを得ないのです。

★私立中高一貫校が21世紀型教育を開始したのが、10年前です。今では中高レベルでは、21世紀型教育は一般名詞になっています。大学レベルも10年後は、そうなっているでしょう。そのとき、旧態依然とした大学は淘汰されてしまうのは、歴史を顧みれば推察するに難くはないでしょう。

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