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2021年10月17日 (日)

富士見丘学園に末松信介文部科学大臣電撃的視察。

★仕事柄、文部科学省のサイトは頻繁に見るのですが、今朝開いて、驚きました。いきなり末松信介文部科学大臣が富士見丘学園を視察しましたと語り始める動画が目に飛び込んできたのですから!どういうことかというと、新着情報のトップ記事が、15日(金)に掲載されていた「末松信介文部科学大臣記者会見録」でしたから、クリックしたのです。すると、冒頭の2分間、富士見丘に視察に行って、先進的教育を見ることができたという旨を大臣が自ら詳しく語っているではありませんか。

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(富士見丘学園理事長・校長吉田晋先生 同校サイトから)

★驚き急いで、facebookに貼り付けました。しかしながら、考えてみれば、富士見丘学園の吉田理事長・校長は中教審メンバーの時代に、時の下村博文文科大臣の整合性のない教育政策に臆することなく直言し、大臣の怒りにふれたのですが、まったく動ずることなく、日本の教育のため、何より子どもたちのために、それ以降もますます本物教育のあるべき姿を文科省に提唱し続け、自らもSGHやWWL校のスーパーモデルとして21世紀型教育の範を垂れてきたのです。

★そして、2018年には、私立の中学校・高等学校及び中等教育学校の教育に長く従事し、その功労が顕著な者及び私立学校教育の振興に特に功績のあった者に対して表彰される、私立中学校高等学校教育振興功労者表彰において「文部科学大臣表彰」を受賞されたのです。

★それに、ご自身の学校だけではなく、日本私立中学校高等学校連合会会長として、日本全国の私学の教育のために奔走し、その先には、公立学校も含めたすべての子供たちのための教育の質向上のために尽力しているのは、教育関係者なら知らない人はいません。そのことは、優秀な文科大臣のブレインは情報収集済みです。

★今月4日、岸田内閣が発足した翌日、末松大臣は会見の中で、「岸田首相は聞く力を発揮され、私は見る力を発揮する」というような旨を述べていたはずですから、さっそく言行一致を見せたのでしょう。富士見丘学園視察は、そのような歴史的文脈からいって必然だったのです。

★そんなことを考えていたら、吉田晋理事長・校長及び教頭白鶯訓彦先生からそれぞれ当日の様子がわかる情報やデータがメールで送られてきました。facebookをご覧になったのか、それとも以心伝心なのかわかりませんが、日曜日であるにもかかわらず、この俊敏力こそ、24時間体制で教育の襟を正す緊張感を持続可能にしている証なのだと感じ入りました。そして私も学ばねばと思った次第です。

★それにしても、その情報を見るにつけ、今回の視察はやはり末松大臣の行動力をみせつける電撃的なもので、ほぼ抜き打ち同然の視察だったということがわかりました。

★12日火曜日の夜7時過ぎに文科省から打診があって、水曜日の午前には正式に、次の日の木曜日の午後に伺いますという一報が入ったそうです。火曜日の夜7時過ぎに打診があって、次の日の朝電話があったということは、ほとんど明日行くからよろしくというのに等しい連絡です。

★しかし、吉田晋先生は、21世紀型教育機構の前会長時代にアクレディテーションを機構で実施することを断行していましたから、いつでも先進的授業を行っているため、今日伺うでも構わないですよという姿勢でいるのでしょう。実際、アクレディテーションの結果はハイスコアです。そういう準備が整っているのですから、二つ返事でウェルカムですということになったようです。

★末松大臣が訪れたときには、当然秘書官、審議官、警護官などの行政官が10人以上連れ立っていたようです。当然心あるメディアも同行しているはずです。そして、大臣の第一声はやはり次のようなものだったそうです。「岸田総理は聞く力を仰っているので、私はそれに足して見る力をとの思いで、事務方に最初に私立学校の優れた教育を見たいと依頼したところ、WWLの指定校であり先進的な教育を実施している富士見丘中学高等学校が良いのではと、それと吉田先生にもご挨拶が出来るということで、急で申し訳ないが訪問した」と。

★そして、予定にはない教室にも積極的に視察にはいり、高校生と対話をしまくったようです。富士見丘の生徒は全員グローバルリーダーとして育っていますから、その的確な対応や対話ぶりに大臣も日本の教育の希望の光を見たことでしょう。子どもはやはり国の宝なのだと。

★吉田先生は、その姿を見守りながらこう感じたそうです。「生徒たちの物おじしない堂々とした姿に、私自身、大変誇りを感じました」と。

★以前から久しい間、そして今も、これからも、日本の教育のために全国を奔走し、世界の教育をリサーチしたり、国際交流のために世界中を飛び回っている吉田先生。さらに自治体や国とタフな交渉をして、日本の教育に本物の光を放ち続けています。私たち私学人も惜しみなく協力しなくてはと心の底から改めて意志を固める日曜日となりました。吉田先生、及び富士見丘の先生方これからも頑張ってください。私も微力ながら、協力して参ります。

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