工学院×聖パウロ 好奇心からWorld Making Learning作りへ 希望の教育がここにある
★八王子市には21世紀型教育機構の加盟校が2校あります。工学院大学附属中学校・高等学校(以降「工学院」)と聖パウロ学園高等学校(以降「聖パウロ」)がそれです。両校の先生方とZoom対話をしました。ちょうど、真鍋淑郎さんが、ノーベル物理学賞を受賞したニュースがでたばかりで、こんな真鍋さんの言葉が記事になっていました。「最もおもしろいのは、好奇心に基づいた研究だ。私は気候変動の研究を本当に楽しいと思ってやってきた」(朝日新聞 2021年10月6日 7時15分)。
★両校とも、生徒のモチベーションや興味・関心、マインドセットを大切にしていますから、この話題は自分たちの学びとシンクロするなあという感じで対話が始まりました。
★PBL型授業を行うと、当然好奇心は重要なポイントです。それに工学院は、学習者中心主義ですから、生徒に寄り添いながらも手を放して自由な発想が生まれる共感的コミュニケーションを大切にしています。興味や関心を持つ仕掛けをどうするかは、先生方はいつも議論をし共有しています。
★聖パウロも少人数ですから、対話をするのが日常になっています。興味と関心を生み出す学習ツールを工夫しています。
★工学院の場合は、さらにその学習ツールをオリジナルで創ってしまっています。そこはパウロの先生も大いに刺激を受けていました。東京と言えども八王子市は地政学的には受験生の数という点でアドバンテージがあるわけではありません。
★ですから学習ツールのパッケージをつかっているだけでは、経営的には安心できません。両校は学びと生徒募集は表裏一体ですから、オリジナリティに自然とこだわるのです。もちろん、生徒がワクワク、キラキラ目を輝かすのでなければ意味はありません。
★しかしながら、教師自身がオリジナルの学習を教科横断的に議論して創り上げる時の盛り上がりは、生徒にとっても同期するものだという確信は、ふだんからの教師と生徒の信頼の絆から手ごたえを感じるのだそうです。
★それに両校とも高3の学年にかかわっているメンバーもいて、生徒が志望理由書や小論文を編集する時に、生徒自身が興味と関心を広げ深める体験をしていることが極めて重要だということは身に染みてわかっています。
★10月22日(金)、GLICC Weekly EDUで、工学院と聖パウロの先生方が複数集まって、生徒の興味と関心を生み出すPBL型仕掛けについて多様なアプローチで語ります。そして、それがWorld Makingに拡大していくことについて、つまりPBLの自己変容と教師と生徒の自己変容をダイナミックに生み出す理由について語ります。ここまで語れるのは、このメンバーだからこそということもあるでしょう。
★まさに、希望の教育がここにはあります。そう感じいることができました。先生方、ありがとうございました。
★そうそう、八王子が希望の教育の拠点になればよいなあと思っています。それには教育関係の皆様のご協力が必要です。何卒宜しくお願い致します。
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