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2021年9月 2日 (木)

ビッグアイデア まだない価値を生み出す方法 これもまたセカサク

私が尊敬する染谷先生(文化学園大学杉並のSTEAM教育リーダーであり広報部長補佐・理科主任)のfacebookを見て、ワクワクしました。STEAMというとすぐにICTとなりがちです。染谷先生もICTの達人ですし、STEAMプロジェクトではICTを使った探究が満載でしょう。

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(写真は、染谷先生のfacebookから)

★しかし、今回は持続可能な循環型農法の探究の一環として、有機農法の方々とコラボして何やらおもしろそうなことをやっているというではないですか。どうやら菌を使うらしいですから、生命科学や化学の考え方がベースでしょう。たしかにSTEAMのS(サイエンス)が活躍するわけですね。もちろん、観察や実験などでICTは普段使いになっているでしょう。

★このプロジェクトは明らかに、今までなかった価値を創造する研究だし、農業である以上、マーケティングにも結び付くので、起業家精神も旺盛になります。

★やはり、ビッグアイデアは、このようなプロジェクトベースの探究学と経営学が結びついたときに生まれるのでしょう。

★循環といったとき、すでに脱炭素社会に向かってサーキュラーエコノミーという循環型経済は展開し始めています。これにSDGsが結合することで、自然と経済社会が結びつきます。

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★これにさらに精神環境が結びつくとガタリの考えていた3つのエコロジーがようやく回り始まるわけです。しかし、ガタリが生きている間は発想で終わっていたわけです。それが今、文杉の生徒のみなさんをはじめ、和洋九段女子、聖学院、かえつ有明、静岡聖光学院・・・・・・など、多くの中高生のプロジェクトが自然と経済社会と精神が循環するNew Nature City構想に結晶しそうです。

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★精神環境を自然と経済社会に結びつけるヒントは、上記のような著書がヒントになると思います。上智大学の経営学科の公募推薦の課題図書です。「絶望を希望に変える経済学」は今年の課題図書ですが、スリリングです。グッドエコノミーだけでは希望に変えられない。信念や思想が掛け算されないとねという趣旨だと思いますが、この信念や思想は、NHKでよく登場してくる哲学者マルクス・ガブリエルさんの「精神=ガイスト」に置換えることができるでしょう。

★このドイツ語のガイストは、英語ではマインドにはならないとガブリエルさんは言うわけです。では何か?スピリチュアリティかな。

★いずれにしても、こういう生徒のプロジェクト活動が、そのまま総合型選抜で大学入試と合成されていく時代がやってきました。

★従来型の受験勉強は、プロジェクト学習は大学入試に役に立たないということで、活躍できませんでしたが、総合型選抜によって受験勉強とプロジェクト学習は等値になってきました。毎日のように、生徒と志望理由書について面接していて実感しています。

★受験勉強でも、ビッグ・アイデアを生むことができる時代。そして、<2089年セカサク(世界の作り方)ワークショップ>は、それらの全体集合として今のところNew Nature City構想ではないかなと。毎日森の中で同僚と対話しながら密かに妄想しているわけです(笑;)。

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