世界を創る人神崎史彦先生と対話
★昨夜というか今日の夜中というか、久々に長時間、神崎史彦先生とZoom対話をしました。テーマはいつものごとく、実用的な話から世界を創る時代感覚の話まで多様ですが、多なるものは1であり、1であるものは多であるという往還対話です。要するに盛沢山。最後はまた実用的な探究や小論文のプログラムのフラッシュアイデアを出し合って互いに退出しました。
★超多忙な神崎先生。長時間ご教示ありがとうございました!
★さて、先生のワークは、スタディーサプリ登壇や執筆活動、各学校コンサルなど多様です。首都圏をベースにしながら、北は北海道、南は九州を駆け巡り、絶望を希望に変える世界を創る発想力・思考力・意思決定力・正義に基づく判断力・men for othersとしての行動力をZ世代生徒及び教師と共有しているエバンゲリストです。
★古今東西エバンゲリストは苦難に遭遇し、深く悩み、にもかかわらず異端者との対話をあきらめずにしていくというパッションを持っています。パッションというのは情熱という意味もありますが受難という意味もあります。
★もちろん、神崎先生はクリスチャンではありませんが、ときどきSNSで、ニューヨーク国連でディスプレイされているノーマンロックウェルのモザイク画を投稿しているように、あらゆる違いを超えた黄金律を胸に、ワン・アースの最高善を求めて教育支援をしています。
★わたしは、神崎先生がクリティカルシンキングを発動したり、クリエイティブな活動をしたりするときに、よって立つ世界性が何であるか対話によって明らかにしたいと思っているわけです。
★というのは、この世界性にしっかりと立って、自分の力で世界を巻き込みながらいまここで生きている人間像というのは、20世紀まで活躍していた人間像とは違う21世紀型人間像だと思うからです。
★というのも、21世紀型教育において価値が大事だとよくいわれますが、その価値はお金に換算されるものです。マーケティングにおける価値という条件つきです。
★GAFAの製品のヘビーユーザとしての教育は、クリエイティブではないし、そこで評価される価値は、GAFAにとって利益になる価値です。それを無批判にGIGAスクール構想だとかいったとしたら、本当はどうなんでしょう。EU諸国のICT戦略やドイツのアーティストの中には、警鐘を鳴らすだけでなく、それに対抗する倫理、制度、公正市場、アーキテクチャーというトータルな制度設計を進めている人々がいます。
★だから、神崎先生の語る価値というのは、そういうある団体の価値を超えた超越的内在者としての人間の在り方を生徒と語り合っているのでしょう。
★価値は、マックス・ヴェーバーではないですが、神々の闘争でしょう。それでよいとするか、多なるものは再び1に向かおうとするのか。部分集合の中にとどまる内在的超越者であればよいのか、全体集合という世界性を足場とするのか。
★それとも部分集合と全体集合が反転するのでしょうか。
★バックキャスティングといまここの力がどこでもドアでつながるのでしょか。GAFAが進める次なるメタバースの戦略は、どこに向かっているのでしょうか。
★マイスター・エックハルトの流れを汲むサヴォナローラの生きたルネサンスにすでに20世紀型経済社会の萌芽はありました。もちろん、そこではサヴォナローラは火刑に合います。そのような萌芽が成長し開花するのに、邪魔だったからです。メディティ家の経済システムと教養とスペインの軍事力がサヴォナローラを排除します。
★しかし、今再び絶望を希望に変える世界創りが求められています。サヴォナローラの松明は、ルターを通して、継承されて未だ脈々と続いています。その現代化と一つの宗教にこだわらない世界性の普及に、つまり大きな存在のイメージをもちつつ神崎先生は駆け巡っているのだと思います。
★9月の末には、二子玉川に拠点を移すということです。教育とビジネスの融合こそ、21世紀型経済社会のあり方であり、社会のベースが化石燃料の寡占システムから大きな存在のイメージを内在化させる生徒1人ひとりの学びの場がベースで経済社会が成り立つ時代に大きく転換します。そのエバンゲリストが神崎史彦先生なのです。
★化石燃料の寡占システムは競争を生みます。格差を生みます。そこを無化する大きな存在者を内在化させる人材が、競争と格差をなくす新しい経済社会を創ろうと取り組んでいくことになるでしょう。競争から包摂へ。ポストパンデミックの世界性です。
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