富士見丘 中学入試市場で最も注目される私立中高一貫校(01)注目されているコトの意味
★昨夜(8月27日)、<GLICC Weekly EDU 第43回 「6年間で伸びる進学校ランキング1位!富士見丘の教育の質 佐藤一成先生との対話」>がありました。今や中学入試で大注目されている富士見丘。その奥義を副教頭佐藤一成先生と対話しました。この奥義はシンプルですが、その背景は複雑です。質の高い教育とは、見える部分はシンプルですが、見えない部分は複雑系です。見える部分は複雑だけれど、見えない部分は空洞化しているという学校も少なくない今日、見えない部分を見通すあるいは感じ取る感度の高い保護者と受験生に富士見丘は注目されています。
★中学入試市場で注目されていると述べました。これは中学受験市場で注目されているというのとは差異があります。この差異は、今までは帰国生しかわからなかったのです。なぜなら、それぞれの帰国生が学んでいる海外の国では、そもそも中学受験市場というのはメジャーではありません。もちろん、海外にも中学受験塾は進出していますが、Webの時代ですから、中学入試情報は動画や学校のサイトに直接アクセスできてしまいます。
★それに帰国生の保護者や受験生の多くは、偏差値ランキングが意味不明です。自分の判断で学校を選択します。そのときの基準は、それぞれの海外にある私立学校やインターナショナルスクールです。それを基準として学校を探すと、富士見丘が光るのです。
★息子を持つ親からは、女子校なんですね。共学校だったら、ぜひ通わせたいと言われる程なのです。
★ところが、今までは、中学受験塾主導の中学受験市場では、偏差値ランキングや大学進学実績で選ばれてきたため、富士見丘は国内ではあまり目立ちませんでした。
★2013年ころから、富士見丘はグローバル教育やICT教育、PBL授業の準備を始めました。特にC1レベル(英検1級)を目指せる環境を整えていましたので、帰国生はすでに注目していました。
★ところが、2013年、富士見丘を筆頭にそのような動きを見せた学校に対し、今聞くと問題発言ではないかというようなことをある大手中学受験予備校が、言い放ちました。4教科入試をちゃんとやって大学進学実績をだしてれいばよいのであって、ICTだ英語だとか、ましてPBLとか適性検査型入試とかやっている学校はダメでしょうと。
★しかし、市場というのはおもしろいもので、その大手中学受験予備校とは違う路線の市場をつくる塾が現われてきたのです。そのようなNew Power School(NPS)をサポートしようという路線です。NPS、中でも21世紀型教育推進校は、チームになって新しい学び、特にグローバル教育、PBL、ICTを3点セットとして束になって推進したので、塾ではなく学校主導の中学入試市場ができたのです。
★すると、その市場をサポートしようと参入する塾が次々と生まれてきました。また、大手中学受験塾や模擬会社の中にもこの市場を応援するところがでてきました。
★当時、私が中学入試市場と中学受験市場は違うと言ったとき、受験業界のライターでさえも何言っているの?と訝し気でした。それはそうですよね。受験市場で御三家ピラミッド情報を流しているわけですから、偏差値ランキングを無化しようという中学入試市場を見るメガネをかけていないのです。
★ところが、帰国生はまっすぐにそこを見ていました。しかしながら、今回の長引くパンデミックで、国内の受験生及び保護者もオンラインでダイレクトに学校にアクセスできるようになり、また中受験市場の4科主義から中学入試市場の新タイプ入試主義市場が30%シェアを果たしたということもあり、中学入試市場の情報をゲットすることができるようになったのです。
★すると、そこに富士見丘という真正≪私学の系譜≫でありながらNPSである学校が光を放っているのに気づいたのです。
★今年の4月24日号の週刊ダイヤモンドでは、東京で伸びる中高一貫校ナンバーワンが富士見丘であると公表されました。また5月29日発刊の週刊東洋経済では、首都圏で第3位に富士見丘が位置しています。
★中学入試市場と中学受験市場は差異はありますが、3つのポリシーの情報を収集しているという点では共通しています。中学受験市場に属しながら、中学入試市場にも参入しているプレイヤーが、富士見丘の教育の質の高さについに気づいたのです。
★そして、このことが市場再編の引き金になります。2027年は中学受験市場は大きく変容します。オセロのように中学入試市場のシェアが拡大するでしょう。
★その契機となっている富士見丘。なぜ注目されているのか、その奥義については、しばらく語っていこうと思いますが、まずはYoutubeを実際にご覧ください。納得がいくと思います。
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