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2021年8月18日 (水)

19日及び20日 かえつ有明と和洋九段女子の教師と生徒のみなさんが、小学5-6年生向け思考力を伸ばす「Everyone Creator」ワークショップ体験会開催!

★8月19日と20日、<小学5-6年生向け思考力を伸ばす「Everyone Creator」ワークショップ体験会>が開催されます。19日はかえつ有明が、20日は和洋九段女子が行います。それぞれ教師と生徒がコラボするようです。

Wayoukaetsu

(2020年10月10日、オンラインワークショップをかえつ有明と和洋九段女子の生徒の皆さんと開催しました。佐野先生、金井先生、新井先生も参加。テーマを一つに絞ることはせずに、つまり多様あるいは多角的な視点をシステム思考を介して考えるワークショップにしました。最後はルソーのジレンマ問題をそれぞれどうとらえるかかんじるかを話しながらチェックアウトしました。本当に両校の生徒のみなさんは、心理的安心な雰囲気を自然体でつくっていましたし、互いに耳を傾け、自分へのリフレクションを深めていました。)

★両校のオンラインワークショップは、もちろんアクティブラーニングやPBLの授業や教育活動を教師のみならず生徒の皆さんも実践しているからこそ実現できます。というよりも、すでにいろいろなシーンで実践の実績を積み上げています。すてきですね。

★中学入試におけるかえつのAL思考力入試や和洋九段女子のPBL入試は、聖学院の思考力入試同様に人気があります。いずれも本格的な思考×情動型ワークショップ入試です。中学入試のみならず、大学入試においても一般選抜型以外に新タイプ入試は多角化していますが、その中でもこの3校のタイプは、偏差値とは関係のない新しいモノサシの入試です。

★ですから、偏差値で切り捨てられてきた4科目以外の才能を評価してもらえ、結果入学後その才能を大きく膨らませる生徒が多数出ています。

★今回のオンラインワークショップの主催は、2021年1月から活動してきた「Transforming our Education」コミュニティ。多くの子どもたちが自分の才能に気づく機会を創っているのでしょう。

★このようなコミュニティが21世紀型教育機構以外にもどんどん増えることが世のため人のためです。すべての人々が創造的に生きる社会こそ民主主義的な社会でしょう。

★ポストパンデミックは、民主国家が非民主国家に比べ少なくなっていくのではないかと危惧されている昨今です。

★かえつ有明のアクティブラーニングや研修は、ウィリアム・ジェームズにたどりつきます。プラグマティックでかつマインドフルネスで、スピリチャリティを大事にする学びですね。和洋九段女子もジェームズにも影響され同時にパースやデューイにも影響されています。こちらは、21世紀型教育機構の流れです。

★聖学院は、MITメディアラボの流れが主流ですね。それぞれ世界標準の流派に学び、オリジナリティを創出しています。しかし、いずれもルーツはJ.J.ルソーです。なぜルソーなのか。いまさらながらルソーには感服です。

★ただ、大事なことは、どの流派であれ、これらは当時民主主義社会を創るための教育とは何か哲学とは何かから生まれていたということです。当時は、民主国家は圧倒的に少なかったでしょう。第一次世界大戦が終わるまで、まだ帝国という怪物が実在していたぐらいです。

★新学習指導要領が、パースの探究、ジェームズのマインドフルネスと社会実装、デューイのPBLに着目したのは、迫りくる民主主義の新たな闘いのための知と情を養うためなのかもしれません。文科省のメンバー1人ひとりが意識しているかどうかはわかりません。

★ただ、民主主義の歴史生命体がそうさせているのかもしれません。改めて歴史は生命体だったのだということに気づきました。個体同士が、自らの物質的道具を融合させたとき、そこには歴史生命体が生き生き立ち上がるわけですね。なんというジェームズ的な発想でしょう。

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